金メダルのご褒美は唐揚げ4個 女子マラソン道下「まだ夢心地」

©株式会社西日本新聞社

東京パラリンピック最終日の5日にメダルを獲得した選手による記者会見が6日、東京都内で行われた。陸上マラソン女子(視覚障害T12)で金メダルに輝いた道下美里(44)=三井住友海上、福岡県太宰府市在住=は練習拠点とする福岡からの“声援”に感謝した。

笑顔の道下は「全く眠れなかった。まだ夢心地」。5日夜は好物の唐揚げを4個食べ、伴走を務めた青山由佳さんと志田淳さんと2016年リオデジャネイロ大会銀メダル以降の思い出を語り合ったら、3時間を超えたという。

大会前、太宰府市内の小中学校などから7000通を超える激励のメッセージを受け取った。道下が「うれしいけど、手紙を見て読むことができないのが悲しい」と言うと、仲間が音声で吹き込んで渡してくれたという。「東京では大観衆の前で走りたい、と目標を話したけど、夢はかなわなくなった。気持ちも落ち込みそうになる中、そのメッセージを毎日聞いて思いを高めてきた」と明かした。

前回大会の悔しさを胸に、猛練習を積んで栄冠に輝いた。道下は「自国開催でコロナ禍だったからこそ、いろいろな経験ができた。多くの方に支えてもらい、ここにたどり着けた。とても幸せ」と感慨に浸った。(松田達也)