広島のホテル療養者が語る“実態” 不安と闘う日々

【新型コロナに感染しホテル療養中のAさん】

「ちょっとのどが痛かったのと咳が出るかなってぐらいで熱とかダルさはなかったので」。

廿日市市在住のAさん(20代)。

8月末に感染者の濃厚接触者となり、検査の結果、次の日に自身も感染していることが判明しました。

【Aさん】「なってしまったものはしょうがないということ。

実家で暮らしてたので親とかに2次被害を少しでも減らさないといけないなという不安のことのほうが大きくありました」。

家族にうつしてしまうという不安の中、すぐに保健所から連絡があり、

翌日にはすぐにホテルへ移動できたといいます。

【Aさん】「本当にすぐホテルに入りまして。(実家にいる)少ない日にちで済んだのはありがたかったです」。

広島市中区にある療養者用のホテルでは、1日2回、部屋の電話で健康状態を報告する以外は

人と話すことはまったくないということです。

【Aさん】「テレビ見たりとか、ずっとベッドの上で携帯や動画見たりって感じですね」。

また、食事は1日3回弁当が配布されます。

【アナウンス】「療養者の皆さまにご連絡です。ただ今よりスタッフが各階にてお弁当の搬入を行います」。

さらに…

海外の人も療養しているのでしょうか。複数の言語で館内放送がありました。

この館内放送からしばらくすると、各階に設置された部屋に各自弁当を取りに行くということです。

【Aさん】「こんな感じです。ここに弁当が置かれます」。

この部屋にあるものは自由に持っていくことができて、家族からの差し入れなどもここに届くということです。

【Aさん撮影の動画】「きょうの夜ごはんです」。

【Aさん】「食事はちょっと量が少ないっていうのは。体動かしてる人とかだとちょっと足らないなっていうのはあると思うんで、

お腹すくなっていうのはけっこうあったりします」。

さらに、ホテルでの療養生活で大変なことを聞くと…。

【Aさん】「(洗濯は)ここでやるぐらいですね」

シャツやタオルなどはすべて洗面所で手洗いをしないといけないということです。

【Aさん】「ちょっと自分で間食とか暇が潰せるようなものは絶対いるよっていうふうには(ホテル療養に来る人に)伝えたいです」

このまま症状が落ち着いていればあと1週間ほどでホテルを出ることができるというAさん。

不安の中での生活はまだ続きます。

© 広島ホームテレビ