線虫で早期膵臓がん検出

大阪大、尿のにおいに反応

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膵臓がんの検出に利用する線虫(HIROTSUバイオサイエンス提供)

 大阪大などのチームは6日、嗅覚が鋭い線虫の反応を利用して、発見が難しい早期の膵臓がんを人の尿から検出できたと発表した。膵臓がんは10年生存率が6.5%と、がんの中でも低い。早期診断が重要だが、画像や腫瘍マーカーなど従来手法では難しく、チームの石井秀始特任教授は「早期診断法の開発につながる」と話している。

 線虫は嗅覚が鋭く、がん患者の尿に近づく一方、健康な人の尿からは離れる特性が知られている。今回は早期の膵臓がんでも反応するかどうかを調べた。

 83人の早期患者の尿と線虫をシャーレに入れると、手術前の患者の尿に近づくが、手術後の尿からは離れる傾向を示した。