【MLB】大谷翔平、本塁打王争いを左右する今後の“対戦球団” ライバルたちは好相性?

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

43本塁打を放つ大谷だが、残る対戦相手に得意球団は少ない

MLBで本塁打王を争っているエンゼルスの大谷翔平投手。ここまでメジャー単独トップの43本塁打を放って争いを牽引し、ロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手が2本差の41本塁打、ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手が4本差の39本で追っている。

オールスター後の後半戦に入り、大谷は46試合で10本塁打、ゲレーロJr.は47試合で11本塁打。ペレスは46試合で5戦連発を含む20本塁打を放っており、後半戦の量産ペースでは、ペレスの好調ぶりが際立っている。

では、各選手の残りカードから、この本塁打王争いの行方を展望してみよう。残り試合数が最も少ないのは大谷で残り25試合。アストロズの7試合を筆頭に、レンジャーズ、パドレス、ホワイトソックス、アスレチックス、マリナーズとの対戦が残る。

ペレスは好相性のツインズ、マリナーズとの対戦が残る

この中で相性が良いのはホワイトソックスか。今季4試合で2本塁打を放っている。ただ、アストロズ戦は打率.245(12試合で3本塁打)、マリナーズ戦は打率.188(13試合で4本塁打)など、あまり得意としているチームはなく、パドレスからは今季、安打を打っていない。43本塁打のうち25本を打っている本拠地での試合も11試合と、3人の中で最も少ない。

2位で大谷を追うペレスはどうか。在籍するロイヤルズの残り試合はエンゼルスよりも1試合多い26試合。オリオールズ、ツインズ、アスレチックス、マリナーズ、インディアンス、タイガースとの対戦が残り、ホームで12試合、敵地で14試合を戦う。

その中でペレスにとって追い風となりそうなのが、6試合を残すツインズ戦と3試合を残すマリナーズ戦だ。ツインズとは今季13試合を戦い、対戦別で2番目に多い5本塁打を放っている。対戦打率も.280とまずまず。マリナーズとは4試合に対戦して4本塁打、打率.412と好相性。一方で最多の7試合が残るインディアンス戦は3本塁打を打っているが、打率.159と決して得意ではない。

ゲレーロJr.は球団別最多8発を打つオリオールズと7試合を残す

大谷を4本差で追うゲレーロJr.は残り27試合と3人の中で試合数が一番多い。同地区のヤンキース、オリオールズと7試合ずつ、レイズと6試合、そして地区の違うツインズと7試合を戦う。残り1か月のシーズンで対戦する球団数はゲレーロJr.が最も少ない。

そして、最多の7試合を残すオリオールズはゲレーロJr.が最も得意とする相手。今季は12試合で球団別で最多の8本塁打と量産しており、打率も.362と高い。ヤンキース戦も12試合で2本塁打と一発は少ないものの、打率.333と好相性。レイズとは13試合で打率.240で5本塁打となっている。

ただ、ゲレーロJr.の在籍するブルージェイズは7月末までフロリダ州ダニーデンのTDボールパーク、ニューヨーク州バッファローのセーレン・フィールドを本拠地として使用。狭いマイナー球団の球場で21本塁打を量産し、正本拠地であるロジャースセンターでは6本とペースダウンしている。この辺りがどう出るか。

熾烈な争いが繰り広げられているメジャーリーグの本塁打王争い。50本塁打前後がタイトル獲得のラインとなりそうだが、果たして、大谷は日本人初のホームラン王に輝けるか。(Full-Count編集部)

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