【新型コロナ】感染不安で長期欠席2千人超 20年度、神奈川県の公立高

 神奈川県内の公立高校で、新型コロナウイルス感染症の影響によって30日以上欠席した生徒が2020年度は2054人に上ることが分かった。県教育委員会によると、新型コロナへの感染不安から長期に欠席する生徒は21年度も一定数おり、進路や学習面での配慮を行うとしている。

 県内の公立高校153校と、公立中等教育学校後期課程2校の調査結果を県教委がまとめた。集計によると、新型コロナの感染不安で30日以上欠席した生徒は2054人(全日制1935人、定時制119人)。男女別では、男子が1113人、女子が941人だった。

 全日制の学年別では1年生が181人、2年生が303人、3年生が1451人で、3年生が全体の7割以上を占めた。受験や就職活動シーズンに感染への不安を減らすためとみられる。年度当初在籍生徒数は全日制が12万5384人、定時制が5738人だった。

 県教委は文部科学省の方針に基づき、事情があって感染不安を理由に休む場合、「欠席」ではなく「出席停止」扱いにし、進学や就職で生徒の不利益とならないようにしている。

© 株式会社神奈川新聞社