人気モデルがプロ選手を目指した過去 仕事に生きる経験と野球少女への想い

モデルの田久保夏鈴さん

ドラマ「ハチナイ」に出演する人気モデル・田久保夏鈴さんにインタビュー

インスタグラムのフォロワー数21万人超を誇る人気モデル・田久保夏鈴さん。ファッションブランドのプロデューサーとしても活躍している彼女は、小学生時代に軟式野球で地区大会の最優秀打撃賞を獲得し、中学生の時には地域の女子選抜にも選ばれた経験を持つ元野球少女。テレビ東京の水ドラ25「八月は夜のバッティングセンターで。」で女子野球に打ち込む高校生・春菜を演じる田久保さんに、当時の思い出や、野球から学んだ経験について聞いた。

野球好きの父の影響で、小学校4年生のときに地元のチームで軟式野球を始めました。中学校ではソフトボール部に入りましたが、1年でやめてしまいました。リトルシニアに入り直して、硬式野球を始めました。シニアでは北関東支部の女子代表のチームも経験しました。私も含め、集まったのは女子プロ野球選手を目指す女の子たちばかり。プロになりたいとみんなで切磋琢磨していました。

そのあと転校したのですが、引っ越した先に野球チームがなかったので、1年間競技から離れました。高校進学後はソフトボール部のマネジャーに。監督の勧めもあって一度は選手に転向しましたが、結局1年でやめてしまいました。私にとっては1年のブランクはかなり大きかったんです。今となっては、やっぱり続けておけばよかったと後悔しています。

今年、女子高校野球の選手権決勝が甲子園球場で行われると最初に聞いたときは驚きました。歴史的な出来事です。女の子が甲子園に出ることは、絶対にありえないこと。なので、当時は「出たい」という感情もなかったです。もし、出られる可能性があったら、めちゃくちゃ頑張っていただろうな。

野球をやっていた私にとって、家族の存在はとても大きかったですし、家族のおかげで野球ができていたと思います。母も大変だったと思います。特にシニアのチームでは、ご飯を作るのも母の担当。なので、家族があってこその野球人生でした。本当に感謝しています!

中学時代はシニアに所属し硬式野球をプレー

話題のドラマ「ハチナイ」にも出演する田久保さん 舞(関水渚さん)との友情に注目

小さい頃はホークスファンの父の影響もあって、川崎宗則選手を応援していました。川崎選手のガッツや、ムードメーカーなところが大好き。今回、私が出演させていただいたドラマに川崎選手がゲスト出演すると聞いて驚きました。直接お会いできなかったのですが、台本に一緒に名前が載っていて、涙が出るほどうれしかったです。

今の仕事にも、野球の経験が生きていると感じます。あいさつなど、人間の基礎が身についたことが一番よかったです。それに、野球をやっていたからこそ、「ハチナイ」のドラマともご縁がありました。私が演じる春菜は、関水渚さんが演じる舞との間にいざこざを抱えているのですが、演じていて泣きそうになってしまいました。その友情に注目してほしいです!

いつか始球式をやってみたいですが、今は夢のまた夢ですね。もし、実現したら泣いてしまうかもしれません。また、野球を見る女性は増えたと思いますが、プレーする人はまだ少ないと思うので、プレーヤーを増やす取り組みにも興味があります。

今、女子野球に打ち込んでいる子たちには、甲子園という目指す場所に向かって頑張ってほしい! 野球に向いていないかも、と思うことも絶対にあると思います。でも野球が本当に好きでガッツがあれば、普段うまくいかなくても“ここぞ”というときにうまくいくこともあるんです。「女の子だから」ということは関係なく、最後まで諦めずに頑張ってほしいです!

〇田久保夏鈴(たくぼ・かりん)
1997年8月5日、千葉県出身。モデルとして活動するかたわら、ファッションブランド「pinue(ピヌエ)」ではプロデューサーも務める。インスタグラムのフォロワー21万人。野球歴4年、ソフトボール歴2年。テレビ東京の水ドラ25「八月は夜のバッティングセンターで。」(通称:ハチナイ)で女優業に本格的に挑戦している。

【写真】ユニホームに着替えた人気モデル…グラブより顔が小さい田久保さんのカメラ目線ショット

  • 【写真提供:(c)「八月は夜のバッティングセンターで。」製作委員会】
  • 【写真提供:(c)「八月は夜のバッティングセンターで。」製作委員会】
  • 【写真提供:(c)「八月は夜のバッティングセンターで。」製作委員会】
  • 【写真提供:(c)「八月は夜のバッティングセンターで。」製作委員会】
  • 【写真提供:(c)「八月は夜のバッティングセンターで。」製作委員会】
  • 【写真提供:(c)「八月は夜のバッティングセンターで。」製作委員会】

【写真】ユニホームに着替えた人気モデル…グラブより顔が小さい田久保さんのカメラ目線ショット signature

(安藤かなみ / Kanami Ando)

© 株式会社Creative2