混戦パ・リーグの優勝の鍵は西武と日本ハム? 4球団で対照的な得意と不得意

日本ハム・栗山英樹監督(左)と西武・辻発彦監督【写真:石川加奈子、荒川祐史】

ロッテとソフトバンクは日本ハムと好相性で西武が苦手

いよいよ優勝争いも佳境に入ってきた今年のプロ野球。特に大混戦となっているのがパ・リーグで首位から4位までがわずか4ゲーム差にひしめきあう。5日にはロッテがオリックスを勝率の差で抜き、単独首位に浮上した。

各球団が100試合前後を消化し、残る試合も40試合を切ってきたところ。ペナントの行方を争う終盤戦で鍵を握ってくるポイントはどこになるだろうか?

優勝争いの中にいるロッテ、オリックス、楽天、ソフトバンクの4球団。今季のそれぞれの対戦成績から見ると、各球団の特徴の違いが浮かび上がってくる。

まず首位に立ったロッテだ。ロッテは今季、最下位に沈む日本ハムを9勝2敗4分けと得意にしている。しかも、まだ10試合を残しており、これは終盤戦にとって好材料と言える。また、3位の楽天とも11勝6敗1分と好相性。一方で西武には6勝9敗4分と苦戦している。

オリックスと楽天は西武と相性が良いが…

首位から陥落、吉田正が登録抹消と苦しい状況となったオリックスは上位球団とはほぼ五分の成績。ただ、楽天が苦手としている西武と11勝5敗2分けと6つの貯金を生み出している。逆に日本ハムには6勝8敗3分と負け越し。ロッテとは真逆の相性となっている。

3位の楽天は首位のロッテに大きく負け越しており、オリックスとソフトバンクとは五分の成績。こちらは西武に12勝4敗2分けと8つの貯金を生み出し、日本ハムとは8勝8敗2分。4位のソフトバンクはロッテ、オリックス、楽天とはほぼ互角。日本ハムには10勝3敗4分と大きく勝ち越す一方で、西武には6勝9敗3分と黒星が先行している。

もちろん、上位同士の直接対決で勝利を掴むことは大事だが、今季は4球団ともに15、6試合を残している下位の西武、日本ハムとの対戦も大きな鍵を握りそう。得意の球団からいかに貯金を稼ぎ、苦手を払拭するか。どのチームにとっても、無駄にできない試合が続いていく。

【表】パ・リーグ上位4球団のチーム別対戦成績

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(Full-Count編集部)

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