長崎市北部学校給食センター 小中24校に提供 アレルギー専用調理室も

 長崎市議会は6日、総務、教育厚生、環境経済、建設水道の4常任委員会を続行した。市教委は教育厚生委で、来年1月から市北部の市立小中24校に給食を提供する大型給食センターの名称を「市北部学校給食センター」とすると明らかにした。維持管理や運営は民間事業者に委託し、所長には市の係長級職員を置く。
 市内の大型給食センターは2025年9月に市南部の香焼町、26年9月に中部の川平町にそれぞれ整備される予定。北部を含む計3カ所で、市内の大半の市立小中をカバーできる見込みという。
 北部学校給食センターは豊洋台2丁目に建設中で、西浦上地区や小江原地区などの小中24校に約7400食を配送する。鶏卵や牛乳など11品目のアレルギー食品に対応した専用調理室を設置。24校については、これまで各校の設備上の問題などからアレルギー対応食を提供できなかった学校にも、新たに提供できるようになる。
 一方、委員からは人員体制について質疑が相次ぎ、所長を係長級とすることに「より権限のある課長級でなくていいのか」などと、安全管理やトラブル対応が十分にできるか懸念の声も上がった。市教委は他自治体の事例を参考に、業務量や専門性を考慮して配置を検討したと説明し、「所長には専門的知見のある職員で、(委託先の事業者に)しっかり指導ができるような人を配置したい」と答弁した。

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