【ゼロワン】GLEATとの絶縁を発表! 原因は田村ハヤトの「不義理」と糾弾

GLEATとの絶縁を発表した大谷晋二郎(左)とオッキー沖田取締役

〝炎の戦士〟大谷晋二郎(49)率いるゼロワンが7日、リデットエンターテインメント社による団体「GLEAT」との絶縁を発表した。

オッキー沖田取締役は「本日はとても後ろ向きな発表になることを先におわび申し上げます」とした上で「GLEATさんとの絶縁をここに宣言させていただきます。重ねてGLEATさん所属のエル・リンダマン選手が保持する当社管轄のジュニア2冠(インターナショナル&NWA世界ジュニア)のベルトを剥奪とさせていただきます」と語った。

沖田氏によると、原因は元世界ヘビー級王者の田村ハヤトだという。昨年8月にベルトを奪取し王座戦線で活躍したが、田村はフリーになっていたため、ゼロワンとは「覚書」を交わしていた。

ところが今春、田村がゼロワン側の人間を糾弾し、GLEATとの入団交渉がスタートしているという情報が入った。それを機に田村との連絡も途絶えたそうで「コロナ禍にあって田村選手の思うような収入や大会を満足に提供しずらい状況にはありましたので、田村選手の口から聞ければと思い確認しようとしましたが、私や選手以外には田村選手は完全に無視をしました」(沖田氏)。

ゼロワンと同様、〝シカト行為〟を続ける田村の行為を良しとしなかったのが、リデット社の鈴木裕之社長だ。同社長の話では、田村がGLEATに移籍したいと考えており、またGLEATとしても田村が欲しいということだった。だが覚書があるため、ゼロワン側との話し合いが続いた。

鈴木社長も「今回の彼の行動は間違っている」「人としての筋が通っていない」というスタンスだったが、話し合いは平行線のまま。すると鈴木社長が話し合いから外れた途端、田村側から今回の件に関する内容証明書がゼロワンの神尊仁社長宛に届いたという。

沖田氏は「働きたい場所に移籍する、それを寛大な気持ちで送り出すということも検討しましたが、しっかりとした話し合いがなされての両者納得の行為だと思う。田村選手は元甲子園球児で礼儀がなっているので個人的には今でも残念でなりません。今回は礼節の問題です。お世話になった関係者を相手にいきなりナイフを突きつけるようなもの。うやむやにしてしまっては、彼はまた同じことを繰り返す。そう判断して今日にいたります」と厳しい言葉を並べた。

鈴木社長には絶縁とベルト剥奪の件を伝えたところ、「大変申し訳ない。ご指示通りに従います」と返答があったという。

大谷は「ひと言で残念です」とし「当社としても代表に対して矢を向けられている限り、こういう形しか取れず、ここにファンの皆さんが不在なのが何より恥ずかしいし悔しい。僕らはプロレスで夢や希望を与えていかなければいけないので。本当に申し訳ないです」とコメントした。

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