フランス映画の至宝ジャン=ポール・ベルモンド死去 アラン・ドロン、カンヌ映画祭などが追悼のメッセージを発表

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フランス映画界を代表する俳優のジャン=ポール・ベルモンドが亡くなった。88歳だった。死因は公表されていない。

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ベルモンドは、フランスの映画運動「ヌーベルバーグ」の旗手として名を馳せ、ジャン=リュック・ゴダール監督作品『勝手にしやがれ』(1959年)の主演を演じた。ソフィア・ローレンがアカデミー賞主演女優賞を受賞した『ふたりの女』(1960年)やゴダール監督の大ヒット作『気狂いピエロ』(1965年)に出演し、冒険アクション映画『大盗賊』(1961年)など80本の作品に出演した。2011年にはベルモンドの功績を称え、カンヌ国際映画祭で名誉賞にあたるパルム・ドール・ドヌールを受賞している。

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アラン・ドロンが追悼「訃報を聞いて打ちのめされている」

『ボルサリーノ』(1970年)で共演したアラン・ドロンは、“ドロンの永遠のライバル”と呼ばれたベルモンドの訃報を受け、声明を発表した。

「訃報を聞いて、完全に打ちのめされています。彼とは60年前から親交があり、私の人生の一部でした。」と追悼した。

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カンヌ国際映画祭も追悼「映画史に残る名場面を生み出した」

カンヌ映画祭は、同映画祭に参加する1974年と1988年当時のベルモンドの写真を投稿し、追悼のコメントを発表した。

「2011年のトリビュートでは、カメラマンたちは“我々はカメラを置き、彼に拍手を送ることになるだろう”と言った。男として、俳優としての彼の寛大さが、映画史に残る名場面を生み出した。ありがとう、ジャン=ポール。美しい別れを。」と偲んだ。

フランスから始まった映画運動「ヌーベルバーグ」が映画界にもたらした影響は計り知れない。フランス映画の革命児だったベルモンドのご冥福を、心よりお祈りしたい。

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