森保ジャパンがカタールW杯アジア最終予選の第2戦の中国戦(7日、ドーハ)で1―0と快勝し、今大会初勝利を飾った。
日本は2日に行われた初戦のオマーン戦で0―1とまさかの黒星を喫し、その後エースMF南野拓実が負傷で離脱。まさに崖っぷちに追い込まれる中、MF久保建英(20=マジョルカ)が救世主としてトップ下でスタメンに抜擢された。
久保が入った日本は初戦とは生まれ変わったような迫力ある攻撃を見せ、前半23分には久保が得意のドリブルから右足でシュートを放つと左ポストを直撃。惜しくも決まらなかったが日本に攻撃のリズムをもたらす。
すると40分、日本に待望のゴールが生まれる。右サイドを突破したMF伊東純也が中央へクロスを上げると、絶妙のタイミングでFW大迫勇也が右足で合わせてゴールネットを揺らした。値千金の一撃で日本が先制に成功した。
後半に入っても日本は主導権を握り、17分には伊東からのパスに久保が反応して抜け出す場面も。結果的にオフサイドになったがまたもやチャンスを作った。
その後中国は帰化選手を2人同時に投入するなど反撃を試みてくるが、日本は主将のDF吉田麻也を中心に懸命の守備を見せて逃げ切り、見事にアウェー(中立地開催)で勝ち点3を手にした。
森保一監督は「みんなにチャレンジ精神があったのがよかった。非常に柔軟にやってくれた。勝ち点3を取れて前進できたと思う」と今回の予選での初白星に胸をなでおろした。
殊勲の大迫は「試合前から純也とも話していたし、その通りのボールが来た。決めるべきときに決めようと心がけていた」と会心の一撃を振り返った。
まずは初勝利を挙げた森保ジャパン。ここから勢いをつけられるか。