【7日】長崎県内9市町47人コロナ感染 佐世保郵便局でクラスター

7日の発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(6日午後7時現在)

 長崎県などは7日、県内7市2町で新たに計47人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。佐世保市の佐世保郵便局で新たなクラスター(感染者集団)が発生し、長崎、諫早両市で確認されている三つのクラスターがそれぞれ拡大した。
 佐世保郵便局では7日までに従業員9人の感染を確認。いずれも窓口業務以外の担当で、利用客との長時間の接触はないという。市は従業員約70人を検査する。同郵便局は6日以降、一部業務を休止しており、佐世保市内の一部地域で郵便物の配達や引き受けに遅れが出ている。
 長崎市では放課後児童クラブと個人宅で発生しているクラスターで各1人の陽性が判明し、累計の感染者はそれぞれ13人と9人になった。諫早市東本町の診療所「大沢医院」でも患者1人が新たに陽性となり累計10人に膨らんだ。
 諫早市役所の市民生活環境部に所属する30代男性職員が感染。市によると、市民と短時間、接する業務はあったが、窓口にはアクリル板を設置していた。
 大村市の陸上自衛隊大村駐屯地で勤務する30代男性自衛官の感染も分かった。松浦市の5人は県内陽性者と接触があった。雲仙市の3人はいずれも経路不明。
 陽性者が確認され6日に臨時休校した長崎市立小2校は、検査対象の学校関係者ら全員の陰性を確認し通常登校に戻した。6日に1学級を閉鎖した同市立中は、この学級を7日から通常登校にしたが、別の2学級を検査のため閉鎖した。佐世保市は学級閉鎖にした市立小中3校のうち1校で、閉鎖している学級と同じ学年の別の学級でも感染者が出たため、10日までの学年閉鎖に切り替えた。


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