SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」 | 現状とその取り組み・私たちにできること

「ジェンダー平等を実現しよう」という目標の内容を、しっかり説明できる人はそう多くないのでは?
世界のジェンダー問題から、SDGs目標5のターゲットと必要性、わたしたちがこの目標に対してできることまでまとめました。

SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」とは?

このところジェンダーという言葉をよく見聞きするようになりました。改めて、ジェンダーの意味は「社会的・文化的な意味合いから見る男女の性別」のことです。

SDGs目標5の「ジェンダー平等を実現しよう」は、文字どおり性別に問わず平等な世界を実現するために掲げられた目標になります。

SDGs目標5は性別による差別のないすべての人が平等な世界にするための目標!

「男性だから、女性だからこうあるべき」といった言葉を、わたしたちはときに何気なく口にしてしまうかもしれません。
反対に、この手の言葉を日頃から意識して言わないようにしている人もたくさんいるでしょう。

性別によって区別や差別を受けることは、本来あってはならないことです。男性も女性も、その他の性を自認する人も、この地球上では平等であるのが「理想の姿」というがSDGs目標5のあるべき姿だといえるでしょう。

SDGs目標5のターゲットを分かりやすく解説!

SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」のターゲットとなっているのは、性別に関係なく地球上で生きるすべての人々です。中でも世界各国で不当な扱いを受けて苦しんでいる女性や女子に対して、平等を訴える目標が多くなっています。

第一に掲げられているのが、あらゆるすべての女性、女子への差別を撤廃することです。

全世界に目を向けると、6~11歳の子どものうち生涯にわたって学校に通えない女子の人数は、男子の2倍にもなるといわれています。
このほか「ジェンダー平等を実現しよう」の詳しいターゲットは以下のとおりです。

ターゲット内容5.1あらゆる場所におけるすべての女性および女子に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。5.2人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性および女子に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。5.3未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚、および女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。5.4公共のサービス、インフラ、および社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。5.5政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参加および平等なリーダーシップの機会を確保する。5.6国際人口開発会議(ICPD)の行動計画および北京行動綱領、ならびにこれらの検討会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康および権利への普遍的アクセスを確保する。5.a女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、ならびに各国法に従い、オーナーシップ、および土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する。5.b女性のエンパワーメント促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する。5.cジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性および女子のあらゆるレベルでのエンパワーメントのための適正な政策および拘束力のある法規を導入・強化する。

掲載元:5.ジェンダー平等を実現しよう | SDGsクラブ | 日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)

ジェンダー問題は、女子や女性だけの問題ではありません。表の中にある未成年者の結婚や強制結婚、人身売買といった問題は、性別に関係なく起こりうる問題でしょう。

ジェンダー平等をうたい、女性の権利を主張する中で、逆に男性の権利が尊重されなかったり剥奪されたりするのは本末転倒です。

わたしたちが目指すのは「男性だから、女性だから」という区別を一切なくし、誰もが平等に活躍できる環境づくりを目指すことだといえるでしょう。

SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」が必要な理由と現状の課題

それではなぜ、SDGsの目標5にジェンダー平等を掲げる必要があるのでしょうか。日頃から性別による区別や差別を目にする機会がない人なら、この課題自体がぴんとこないかもしれません。

まず当然の話ですが、ある人が子どもを産むとき、産まれる子どもがひとりなら2分の1の確率で男女のどちらかが産まれます。

子どもが産まれるのはとてもおめでたいことですよね。
しかし、世界のどこかの国では「男の子だから、女の子だから」と理由をつけて、区別や差別を受ける子どもがいます。

また、LGBT関連の話題も、近頃はよく目にするようになりました。LGBTもまた、ひと昔前までは心ない差別を受けてきた人たちです。

これら性別や性自認にまつわるさまざまな現状の問題とともに、ジェンダー平等を掲げつ必要性を解説していきましょう。

そもそもジェンダーとは?

冒頭でも軽く触れたとおり、ジェンダーとは「社会的・文化的な意味合いから見る男女の性別」を意味する言葉です。

あなたは子どものときこんなふうに言われたことはありませんか?

「男の子なんだから泣いちゃダメ、強くなりなさい」
「女の子なんだからおしとやかに、優しい言葉遣いをしなさい」

これらは先入観であり、押しつけであり、性による区別です。言われる側からすれば「望んで男(女)に産まれたわけじゃないのに」と不満に思うのも仕方がないことでしょう。

しかし現状では、世界にはこのような性による区別があふれかえっています。このような区別を取っ払い、性差別をなくすことがSDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」が目指している姿です。

女性であることで差別を受ける問題はまだまだある

「ジェンダー平等を実現しよう」の中では、特に女性をターゲットにした目標を多く掲げています。

その理由は、世界で“女性(女子)だから”差別される人が少なくないため。
男子のほうが教育面で優先されたり、ときには人身売買の被害者になったり、未成年で結婚や妊娠、出産を強制される女子も現状は数多くいます。

これはとても悲しいことであり、残酷なことです。

また、女性は家で家事と育児をし、男性は外で仕事をするという考え方は日本にもまだ残されています。
女性だからといって家での仕事を強制される理由はないはずです。このような女性が被害者になる差別もなくしていかなければなりません。

LGBTへの理解もSDGs目標5には不可欠!

昨今では生まれ持った男性、女性という身体の性だけにとらわれず、別の性を自認して生きる人も増えてきました。
ここでは、いま少しずつ一般にも認知され始めているLGBTについて解説します。

LGBTは、それぞれ以下の頭文字を組み合わせた言葉です。

  • L(レズビアン):女性同性愛者。身体が女性、恋愛対象も女性である人。
  • G(ゲイ):男性同性愛者。身体が男性、恋愛対象も男性である人。
  • B(バイセクシャル):男女どちらも恋愛対象である人。
  • T(トランスジェンダー):身体の性と、自認している性が異なる人。

自分の性別がなんであろうが、恋愛対象となる性別がどうだろうが、他人には関係ありません。しかし、LGBTの人たちは少数派であることから差別の対象になってしまうこともあるのです。

児童婚もSDGs目標5のターゲットに

2018年3月にユニセフから公表されたデータによると、世界中ではなんと年間1,200万人の子どもたちが児童婚の被害に遭っています。
(参照:3月8日は『国際女性の日』児童婚、いまも年間1,200万人

児童婚とは18歳未満の子どもが強制的に結婚させられることです。

結婚を強いられる子どもたちは子どもらしく生きることを制限され、学校に通うことも諦めさせられます。
大人になったらどんな仕事をしたいとか、こんな家庭を築きたいとか、夢を描いていた子どももいたはずです。子どもたちの夢も希望も潰してしまうのが、児童婚の恐ろしいところだといえるでしょう。

そのまま大人になったところで、子ども時代にまともに教育を受けていないため、苦しい状況から逃げ出すこともままなりません。

女性器切除という問題も…

特に女性が思わず目を覆いたくなるような話をしましょう。世界のある国々では、慣習だから、という理由で女子の女性器が切除されるという現状があります。

女性器切除を行う国は実に30ヵ国にもなり、これまでに2億人以上の女子たちが半ば強制的に施術を受けました。

女性器切除には多くのリスクがあります。長く出血が続いたり、感染症になったり、不妊症の原因になることも。施術が原因で死亡してしまうこともあるのが事実です。

目的は女性の性欲をコントロールするため、貞操観念を守るためという記述も見かけますが、文化だからと当たり前にこれを受け入れている人もたくさんいます。
意味なく傷つく女の子たちを少しでも早くゼロにしなければなりません。

SDGs目標5の最大の課題ともいえるジェンダー格差

ジェンダー格差とは、性別によって活躍の場が制限され、格差が生まれている状況をさします。

この問題は途上国、先進国の両方で起こっています。たとえば先進国において理系分野で活躍する女性の割合は男性の半分以下。
中でも日本ではこの差が大きく、女性研究者の割合は全体の15%前後に留まっているのが現状です。

ジェンダー格差が起こる理由のひとつに、女性は妊娠や出産、育児を機に職を離れることが挙げられます。産休育休がブランクになり、スキルアップや昇級を諦めてしまう女性は少なくありません。

出産できるのは女性だけですが、育児なら男性も参加できるはずです。
女性が活躍する機会が、妊娠や出産、育児で奪われないよう、周囲がもっと協力する必要がありそうですね。

各国で行われているSDGs目標5への取り組み

ここまで挙げたようなさまざまなジェンダー問題をなくすべく、世界各国ではSDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」を叶える取り組みを進めています。

1981年には国際連合が「女子差別撤廃条約」を締結しました。ジェンダー問題は女性だけの問題ではありませんが、前述したとおり世界には不当な扱いを受けてしまっている女性が多いのも事実です。

まずは男女平等を実現するために、この条約は必ず守られなければいけません。

そのほか、有名人がジェンダー平等を掲げるキャンペーンに参加したり、自らのSNSで発言をするなど「ジェンダー平等を実現しよう」に前向きに取り組む人は世界中にたくさんいます。

わたしたちもこの問題を他人事と思わず、自分にできることから始めてみましょう。

日本の企業によるSDGs目標5への取り組み事例

日本にも、ジェンダー平等を叶えるための取り組みに力を入れている企業がたくさんあります。
ここでは一度は見聞きしたことがあるあの企業が実施している、SDGs目標5に関連する取り組みを解説していきましょう。

「株式会社コーセー」のSDGs目標5への取り組み事例

photo by コーセー[公式]

日本の化粧品メーカーである株式会社コーセーでは、幅広い年齢層をターゲットに数多くのブランドを展開しています。
コスメではファシオやエスプリーク、スキンケアなら雪肌精など、一度は目にしたことがあるこれらのブランドは、コーセーが展開しているものです。

コーセーでは、SDGs目標5を叶えるために以下の取り組みを実施しています。

  • 「Share the Bloom」キャンペーン
    対象商品の売上の一部を、発展途上国で暮らす人たちの生活環境改善に役立ててもらうキャンペーンです。
    コーせーでは自社ブランドのインフィニティで販売する「ロイヤルフラワーコレクション X コンパクトパウダー」を対象商品とし、1点の販売につき1枚の生理用品を、アフリカの国エチオピアのバラ農園で働く女性に提供しています。

エチオピアには、所得の問題などさまざまな理由から、生理用品を日常的に使えない女性が少なくありません。
この生理用品は、洗って何度も使うことが可能です。また、女性ひとりにつき複数枚配ることも想定されています。

社名(商号)株式会社コーセー本社所在地東京都中央区日本橋3-6-2事業内容化粧品の製造販売公式サイトhttps://www.kose.co.jp/infinity/#### 「日本ロレアル株式会社」のSDGs目標5への取り組み事例

photo by シングルマザーキャリア支援プログラム

フランスに本社を構える化粧品会社、ロレアルの日本法人が日本ロレアル株式会社です。

化粧品を筆頭に、スキンケア、日焼け止め、ヘアカラーにヘアケアまで、さまざまなブランドにて商品を展開しています。
10代から50代まで、年代問わず愛されるメイクアップブランドのメイベリンニューヨークも、ロレアルの傘下にあるブランドだとご存じでしたか?

日本ロレアルの取り組みは以下のとおりです。

  • コロナ禍で困窮を窮めるシングルマザーのキャリアを支援
    日本ロレアルでは2016年より、シングルマザーのキャリアアップを応援するプログラムを実施しています。
    プログラムではビジネスマナーやお仕事術を学べるほか、美容関連の職に就きたい方に役立つスキンケアやメイクのスキルアップ講座も開講されています。

このコロナ禍で、シングルマザーの失業率はさらに高くなったというデータも。各種講座はオンラインで受講できるので、外出を避けられる点も安心です。

社名(商号)日本ロレアル株式会社本社所在地東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー16F事業内容化粧品の輸入・製造・販売およびマーケティング公式サイト#### 「イケア・ジャパン株式会社」のSDGs目標5への取り組み事例

photo by IKEA【公式】

大型家具から生活雑貨まで、住まいを彩るたくさんの製品を取り扱うイケア・ジャパン株式会社。青と黄のコントラストが眩しい「IKEA」のロゴは、一度目にすると忘れられませんよね。
おしゃれな部屋づくりをするべく、イケアに出掛けた経験がある人は多いのではないでしょうか。

イケアでもSDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」を達成するべく、以下の取り組みを実施しています。

  • 多様性を尊重するレインボーカラーのアイテムを発売
    LGBTのイベントやキャンペーンの模様を伝えるニュースなどで、レインボーカラーのアイテムや旗を掲げている人を見たことがありませんか?レインボーは多様性を象徴する色です。
    イケア・ジャパンでは多様性を受け入れられる世界を目指して、レインボーカラーのアイテムを販売しています。
    レインボーカラーのバッグは、1点の売上につき30円がLGBT+を支援する団体に寄付される仕組みに。大きく、マチも広いバッグなので、日常使いにも役立ちそう。

社名(商号)イケア・ジャパン株式会社本社所在地千葉県船橋市浜町2-3-30 5F事業内容ホームファニッシング製品の販売公式サイト## SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」に対して私たちができること

性別による区別や差別がない世界は理想的です。それではSDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」を叶えるために、わたしたち個人はなにができるのでしょうか。

まず、ジェンダー平等を意識しすぎるあまり無理をするのはいけません。あくまでも自然に、楽にできる範囲で問題に取り組むうちに、それが当たり前になっているのが一番だと思いませんか?

ここからはジェンダー問題への理解を深め、平等へ近づけるためにできることを紹介していきます。

家族やパートナーと話し合い家事や育児を平等に分担してみましょう!

先ほどジェンダー格差について解説する中で、女性は妊娠や出産、育児を機に社会から離れてしまうことがあると解説しました。

この状況を改善するためには、家族やパートナーと協力して家事や育児を分担する必要があります。

男性は外で働き、女性は家で家事や育児をするという固定観念はもう古いものです。妻が働きたければ夫も家事や育児を分担し、協力して、それぞれの望む生き方を尊重するのが理想ではないでしょうか。

「家事や育児を分担したい」とパートナーが言えば、まずは耳を傾けてください。そして、それぞれがいまどんな役割を担っているか整理し、どう分担するのがよいか話し合いましょう。
大事なのはお互いに寄り添うこと。パートナーや家族がつらい状況に置かれているなら、改善のためにできることを探しましょう。

性的少数者への理解を深めて寄付・ボランティアへの参加をする

近頃ではよくLGBTという言葉を見聞きするようになりました。しかし、いまだに彼らを“性的少数派”として特別な目で見て、心ない言葉をぶつける人もいるのが事実です。

実際、自分が知らない世界に触れるのは怖いことなのかもしれません。それならまず、LGBTとはなにか、どんな人たちなのか自分で調べてみてはいかがでしょうか。

LGBTを支援する団体に寄付をするのはすぐできる支援活動です。
また、LGBTの人が主催するボランティア活動や、イベントに参加するのも理解を深める大きなきっかけになることでしょう。

知らないなら、知ればよいのです。LGBTの人たちと関わり、自分たちとまったく同じ人間なのだと分かれば、彼らにも平等な権利が与えられるべきだということもおのずと分かるはずですよ。

女性支援へとつながるブランドのプロダクトでオシャレを楽しむ♪

先ほど紹介したとおり、日本にもSDGs目標5に関連する取り組みを実施している企業があります。
対象商品を買うと途上国で働く女性に支援できたり、持っているだけでジェンダー平等の意思を表現できる商品があったり。これらの商品を購入してオシャレを楽しむのも、個人が手軽に実践できる取り組みです。

なにか日用品を購入する際には「ジェンダー平等を実現しよう」を目標として掲げる企業から、商品を購入してみてはいかがでしょうか。

商品1点でできる支援は小さなものでも、それを何十人、何百人もの人が買えば大きな支援になります。

「ジェンダー平等 日本 企業」と検索エンジンで調べれば、たくさんの取り組みが出てくるはずです。ぜひ一度調べてみてくださいね。

ジェンダーをテーマにした映画・本・ドラマに触れる

映画やドラマ、本が好きな人なら、LGBTやジェンダーを題材にした作品を見てみるのはいかがでしょうか。

「身近にLGBTがいないから、どんな人たちなのか分からない」という人は、作品の中の彼ら、彼女らの姿をまず見てみてください。
LGBTの人が恋愛をし、パートナーと愛し合う姿を見れば、自分たちとなんら変わりないことに気づけるはずです。

なぜ性的指向や性自認が大多数の人たちと違うだけで、LGBTの人たちは差別されなければならないのでしょうか。
カミングアウトを避け、隠れるように生きる世の中は変えていかなければなりません。

近くにいないから分からないではなく、知る機会を作りましょう。映画でもドラマでも本でも、LGBTやジェンダーを扱う作品は世界にあふれています。

女性らしさ以上に、自分らしさを大切にする

「女だから」となにかを諦めなければならないのは、とてももったいないことです。
女性の幸せは結婚して子どもを産み、家庭に入ること、というのがひと昔前までは常識だったかもしれません。しかし、この考えはもう古いものです。

女性だからとなにかを制限されるのは、許されるべきではありません。
女性である前にひとりの人間であることをすべての女性が認識し、自分らしく生きることを選べるのが理想的な世界の姿です。

家族やパートナーがその権利を奪おうとしてくるなら、前述したとおり話し合いの機会を設けましょう。
「女性らしくではなく、自分らしく生きたい」と声を上げることが、自分らしく生きるための第一歩です。

「男らしさ」「女らしさ」を押し付けないコミュニケーションを

周囲を見渡すと、性別により区別された表現をよく見聞きします。
泣いている男の子が「男なのに泣かない!」と叱られたり、やんちゃな女の子を「女の子はおしとやかにしなさい」と咎めたり、これらも性別による区別です。

大人になってからも、この男らしく、女らしくはつきまといます。男はバリバリ働いて稼ぎ、女は家事をして家を支えるというのがこれの典型でしょう。

「らしく」生きるために、性別は重要でしょうか。男らしく、女らしくではなく、自分らしく生きられるのが理想的だとは思いませんか?

男の子がおままごとをしていても、女の子が車や恐竜のおもちゃで遊んでいても、それがその子の“好き”なら尊重しましょう。

男らしく、女らしくを押しつけないコミュニケーションをみんなが心がければ、ジェンダー平等もいつか当たり前になっていくはずです。

SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」を達成し、“ジェンダー平等”という言葉自体がなくなる世の中を目指しましょう!

SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」は、世界各国で取り組むべき大きな目標です。
途上国でも先進国でも、性別を理由に苦しい思いをしている人はたくさんいることをまずは認識しましょう。

いつかジェンダー平等が当たり前の世の中になれば、誰かが「ジェンダー平等!」を掲げる必要もなくなります。

対岸の火事、自分には関係のないことを思わず、まずは個人でできることから始めてみませんか?

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