JR東日本スタートアップ、音声コミュニケーションによるDX加速へ

JR東日本スタートアップ株式会社(以下、JR東日本スタートアップ)は、株式会社BONX(以下、BONX)のシリーズDラウンドに参画した。9月6日付のプレスリリースで明かしている。鉄道メンテナンス現場の音声コミュニケーションを軸とした業務改革をより一層加速し、鉄道現場のDXに向けた連携をさらに推進するという。

日本の労働人口約6500万人のうち、約4000万人はノンデスクワーカーといわれている。しかし、ノンデスクワーカーは、いまだに紙とペンを中心としたアナログな働き方を強いられているケースが多い。

東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)グループは、駅・乗務員などを含めた鉄道現場など、数多くのノンデスクワーカーを抱えている。ニューノーマル対応の中では、非接触・非対面のオペレーションなどの新たな働き方改革・DX推進が必要だ。

JR東日本スタートアップは、JR東日本の子会社で、ベンチャーへの出資や協業を推進する。BONXは、音声によってあらゆるシチュエーションでのチームの成長に貢献する「Team Growth Platform」を提供している。

JR東日本スタートアップとBONXは、鉄道メンテナンス現場における業務の効率化・安全性の向上に向けた実証実験を進めてきた。実証実験では、ハンズフリーでコミュニケーションが可能であることの実作業のしやすさ、音の鮮明さが現場の利用者から高く評価された。また、BONXが提供する「BONX WORK」の機能を共同で開発しリリースするなど、これまでも協業を推進している。

なお、JR東日本スタートアップは、ノンデスクワーカーの音声コミュニケーションを軸とした業務支援を実現していくという。さらに、現場DXソリューションの他業界への展開など、さまざまな利用シーンへと連携を広げていくことを目指すと述べている。

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