4000万円横領の元職員、座間味村が刑事告訴へ 村長が謝罪「行政への信頼損ねた」

 座間味村の宮里哲村長は8日、那覇市の自治会館で記者会見を開き、元村那覇出張所長の40代男性が村営定期船運賃約4千万円を横領していたと発表した。村は男性を今月中にも業務上横領などの容疑で那覇署に刑事告訴する。宮里村長は自身と副村長の給与を減額する方針も示し、「本村の行政に対する信頼を損ねたことについて深くお詫び申し上げる」と謝罪した。

 村によると、元職員の男性は2016年4月から21年3月までの間、那覇市内の那覇出張所長として勤務していた。在任期間中、他の職員の退勤後に、高速船やフェリーの乗客がキャンセルしたと装い、伝票を改ざんし、運賃を横領していたという。元職員は村の調査に対し、事実関係を認めた上で「ギャンブルや生活費に使った」と述べているという。村は元職員に対し6日付けで懲戒免職処分を科していた。

© 株式会社琉球新報社