映画「空白」で古田新太と寺島しのぶのが熱演対決 𠮷田監督「白虎対青龍みたい」

左から寺島しのぶ、古田新太、𠮷田監督(東スポWeb)

俳優の古田新太(55)、寺島しのぶ(48)が8日、東京・豊島区のharevutaiで行われた映画「空白」(23日公開、𠮷田恵輔監督)プレミアトークイベントに登場した。

同映画は万引き未遂の末に死んでしまった娘の無罪を証明しようとして〝モンスター化〟する父・添田充(演・古田)の物語。狂気あふれる古田の演技が注目されている。寺島は異常な正義感を持つスーパーの店員・草加部を演じた。吉田監督入魂のオリジナル脚本となっている。

トークイベントで古田は「最初は何で俺なの? という気持ちでしたね。笑いが無いので」とオファーに戸惑ったそうだが、最終的には「スケジュールが空いていたので受けましたね」と笑わせる。寺島も「演じたくない役柄だった。熱量がすごい役で」と大変だったという。

古田の起用に吉田監督は「最初は韓国ノワール映画をイメージしていて、何となく、頭にソン・ガンホ(韓国の俳優)が浮かんで、それから古田さんが浮かびました」と明かす。

古田と寺島の掛け合いは「どっちも面白すぎて。白虎対青龍みたいな感じで面白かったです」と吉田監督。寺島は「古田さんと向き合うの初めてで、すごい面白かったです」と、印象を語った。

最後に古田は「面白い作品に仕上がりました。僕はあまりそういうこと言わないんですけど、たくさんの人に見ていただきたい。答えがひとつじゃない。色んな意見が聞きたくなるような映画になってます」と力を込めた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社