箱根山、山体膨張続く 気象庁「活発化はみられず」

噴気活動が続く箱根山・大涌谷で行われた火山ガスの定点調査(東海大理学部大場武研究室提供)

 気象庁は8日、箱根山(神奈川県箱根町)の火山活動について、山体の膨張を示す地殻変動が継続しているとの活動概況を公表した。同様の評価は2カ月連続。噴火警戒レベルは最低の1(活火山であることに留意)を維持しているが、「今後の活動の推移に注意を」と呼び掛けている。

 山体膨張は地下にたまっているマグマや熱水の上昇などを示唆する現象。2015年や19年に噴火警戒レベルが引き上げられた際も捉えられており、火山活動活発化の先行指標として注目されている。

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