菅総理、ほんとうにお疲れさまでした|花田紀凱 急転直下、辞任に意向を示した菅総理。朝日、毎日は勝ち誇ったように報じるが、マスコミが「コロナ恐怖」を煽り、国民はその八つ当たりで政権を非難していたに過ぎない。菅総理の功績を、いまこそ振り返ろう。

本来批判されるべきはマスコミ、尾身茂会長、医師会

とうとうこんなことになってしまった。残念極まりない。

菅義偉総理、突然の総裁選不出馬宣言。引きずり降ろそうと、この1年、あらゆることで叩き続けてきたメディアは勝ち誇ったように書き立てている。

「菅首相1年で退陣へ 対コロナ国民の信失った末に」(朝日社説9月4日)

「首相が辞意表明 独善と楽観が招いた末路」(毎日社説9月4日)

しかし、菅総理の新型コロナ対策、世界各国と較べて、それほど、ひどいのか。

未知の新型コロナウイルスとの闘いで、世界中が混迷を極めた。早くから対策が功を奏したと言われるイスラエルやニュージーランド、台湾などはいずれも人口が少ない。ニュージーランド486万人、イスラエル900万人、台湾だって2360万人だ。日本と比較するほうがおかしい。

そんな中で菅政権は頑張ってきた。

現在ワクチン接種者の数では中国、アメリカなどに次いで世界第5位。致死率の低さでは世界1位。

なのに、新聞やワイドショーが、悲観的、否定的なことばかり報じるから、多くの人が「コロナ怖い病」にかかり、菅政権に八つ当たり。

本来、批難されるべきは、いまだに「人流を止めろ」しか言わない分科会と尾身茂会長、医療体制構築に協力しない日本医師会、政権を糾弾するに急で、冷静かつデータに基づいた報道をしなかった新聞、ワイドショーではないか。

菅総理、これだけの功績

この1年、菅政権がやってきたことを時系列で並べてみる。

①デジタル庁創設

②携帯料金値下げ

大方の人はその恩恵に預かっているはずだが、忘れている。

③日本学術会議改革

④福島原発処理水の海洋放出決定

新聞はこれを批判し、風評被害、風評被害と書き立てるが、風評をつくり、煽っているのは新聞ではないか。

⑤「従軍慰安婦」という表現は不適切とする答弁書の閣議決定

⑥小学校の35人学級

⑦ワクチン接種1日100万回

とても無理と批判されたが、菅総理は140万回まで達成。

⑧不妊治療の保険適用。来年4月には助成額大幅増

少子化対策もちゃんと目配りして手を打っているのだ。

⑨重要土地調査法制定

中国などの土地買占めに、初めて歯止めをかける重要な法律。

⑩改正国民投票法成立

⑪最低賃金935円に

商工会議所の反対などで、これも、度々、見送られてきたが、ようやく実現した。

⑫オリンピック・パラリンピック開催

始まるまで、人流が増え、感染者が増えるなどと批判ばかりしてきた大新聞やテレビが、始まったら連日大報道。節操も何もあったもんじゃない。

このコロナ禍の中でオリンピック、パラリンピックを開けるのは日本しかなかったと、選手はもちろん世界中が絶賛している。

返す返すも無観客にしたのは残念だった。

菅総理はわずか1年でこれだけのことをやってきたのだ。

説明不足だ、口下手だと菅総理を批難するが、ペラペラしゃべってカンナ屑と言われた総理もいた。

論より実行!

菅総理、ほんとうにお疲れさまでした。

花田紀凱

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