諫早消防高来分署建て替え 城ノ下グラウンド東側へ

 老朽化した諫早消防署高来分署(長崎県諫早市高来町溝口)の建て替え候補地として、大久保潔重市長は8日、現在地から約1キロ離れた高来城ノ下グラウンド東側の市有地(同町水ノ浦)が最適と判断したことを明らかにした。市議会一般質問で田川伸隆議員(明政クラブ)に答えた。
 諫早、大村、雲仙の3市で構成し、消防救急業務などを担う県央地域広域市町村圏組合(管理者・大久保市長)の建物は地元自治体が土地を無償提供し、組合が建設する仕組み。1972年建設の同分署は老朽化し、敷地も手狭なことから、諫早市が移転候補地の調査を進めていた。
 同所を最適地とした理由について、市は▽管轄の高来、小長井両地域のほぼ中央に位置する▽国道に面しスムーズな出動が可能▽広い訓練スペースが確保できる-点を挙げた。今後、地元説明を経て、同組合に用地の提供を報告。早ければ2024年度の供用開始が可能とみている。
 一方、同じく老朽化が進んでいる同消防署多良見分署(多良見町化屋)について、市長は「市多良見支所周辺が最適ではないかと考えている。早めに候補地が決定できるように努めたい」とした。

© 株式会社長崎新聞社