河野太郎はドリアン味?自民党総裁選は〝まんじゅう争奪戦〟 製造メーカー社長を直撃!

スガちゃんまんじゅう(大藤のホームページから)

ドリアンかレモンか、それとも柿か――。自民党総裁選(17日告示、29日投開票)をめぐって8日、注目議員らの動きが活発化した。高市早苗前総務相は正式に出馬表明。岸田文雄前政調会長は経済政策を発表し、河野太郎行政改革担当相は大物議員に出馬意向を伝えている。この動向を固唾をのんで見守っているのが、政治家をモチーフにしたまんじゅうを作ることで知られるお菓子メーカー「大藤」(東京・荒川区)だ。まんじゅうになることができるのは誰だ!?

「私、高市早苗は日本を守る責任と未来を開く覚悟を持って、ここに自民党総裁選挙への立候補を表明いたします」

女性初の首相を目指す高市氏は、力強く宣言した。安倍晋三前首相の支援を受け、経済政策も踏襲。「日本経済強靱化計画、いわゆるサナエノミクスの三本の矢は金融緩和、そして緊急時の機動的な財政出動、そして大胆な危機管理投資・成長投資でございます」と訴えた。

一方、岸田氏も経済政策を発表。「小泉改革以降の新自由主義的な政策を転換する」とし、中間層の拡大に向けた「令和版所得倍増計画」を目指す方針を示した。

また河野氏はこの日、安倍氏と会談し、総裁選出馬の意向を伝えたとみられる。出馬見送りがささやかれる石破茂元幹事長は二階俊博幹事長と面会した。

総裁選は事実上、次期首相を決める争いなので日本中の注目を集めている。その中でもひときわ、熱視線を送っているのが大藤関係者だ。大藤はこれまでに「晋ちゃんまんじゅう」「スガちゃんまんじゅう」など数々の政治家をモチーフにしたまんじゅうを世に送り出してきた。誰が首相になるかは一大関心事だ。

総裁選があると、事前に全候補者分のパッケージ案を用意するのだという。現時点でどんな構想があるのか、大藤の大久保智文社長を直撃した。

「岸田氏は昨年の総裁選に出馬されているので、その時に用意していた案があります。地元広島の色合いを出したものを考案しており、レモンのまんじゅうでした」(大久保氏)。実は広島はレモンの生産量が日本一。岸田氏が総裁選で勝てば、酸味とさわやかさが口内を駆け抜けるようなまんじゅうとなるのだろう。

河野氏ならどうか。2009年の総裁選に出馬したことがある。「当時の案は思い出せないが、地元が神奈川県ということで神奈川がコンセプトになるかもしれません。そういえば(菅義偉首相の)スガちゃんまんじゅうは好物のパンケーキ味にしました。河野氏の好物を調べて味にすることもあるでしょう」(前同)

河野氏の好物を調べてみると、なんとドリアン。「日本ドリアン普及協会」の名誉会長まで務めるほどだ。「フルーツの王様」「悪魔のフルーツ」などと呼ばれているが、なんといっても強烈なニオイが特色。好き嫌いが分かれそうな個性あるドリアンまんじゅうもアリだ。

高市氏については「記者会見での『サナエノミクス』『三本の矢』というキーワードを使いたいですね」と大久保氏。
味を予測してみると。高市氏の好物はホームページによると「コロッケ」とあり、まんじゅう向きではなさそう。一方、選挙区は奈良2区で、奈良といえば法隆寺。「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」というではないか。日本の伝統を感じる柿味のまんじゅうはどうか。

ちなみに石破氏は過去にまんじゅうになったことがあり、地元鳥取の特産品である二十世紀梨を使った商品だったという。

まんじゅうの売り上げは政治家の人気に左右される傾向にある。大久保氏は「まんじゅう屋としては、とにかく首相になられた方をいかにおいしくまんじゅうにするかです」とすでに気合十分。

今回の総裁選は果物対決の様相を呈している!?

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