女子サッカー「WEリーグ」新たに開幕 なでしこ再浮上へ、元U-20女子W杯得点王が目指す境地

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日本初のサッカー女子プロリーグ「WEリーグ」が12日に開幕する。東京五輪では、金メダルを目指していた女子日本代表「なでしこジャパン」がベスト8で敗退。新たな挑戦で、人気と実力の再興を図る。

3月まで東京五輪代表候補だったFW上野真実(広島)=熊本市出身=はリーグ元年での2桁得点を目標に掲げ、2023年の女子ワールドカップ(W杯)や24年のパリ五輪へとつなげる決意だ。(末継智章)

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リーグ元年からインパクトを残す。新リーグの参入に向けて3月に設立したばかりの広島に加入した上野は「優勝を目指し、得点で貢献する。10点は取りたいし、味方のいいところを引き出したい」と誓った。

2016年のU-20(20歳以下)女子ワールドカップ(W杯)で得点王となり、銅メダル獲得に貢献。17年になでしこジャパンでデビューした。今夏の東京五輪のメンバーからは外れたが、日本代表が8強にとどまった結果から、自らが世界で戦うために必要な課題が明確になった。

「パワーで劣る日本はパスワークが大切で、より細かい連係が必要。私が強みとしてきた前線でボールを収めるポストプレーだけでなく、自分からチャンスを生み出す動きも意識しなければ」。ウルグアイ代表のFWスアレス(アトレチコ・マドリード)を手本にしてDFラインの裏へ抜け出す動きを練習し、得点パターンを広げた。

WEリーグを設立した意義の一つが「なでしこジャパンを再び世界一にする」ことだった。23年の女子W杯で再び上位に食い込むには、国内リーグのレベルアップが欠かせない。上野は「まずはチームで活躍しないとW杯も五輪も目指せない」と今季に懸けている。

鹿児島・神村学園中学と高校で同級生だった川畑瞳(デンソー)がソフトボール日本代表として東京五輪で金メダルを獲得した姿にも刺激を受けた。「チーム一体となって戦う姿が素晴らしかった。広島はゼロからスタートするけど、私が引っ張る」と自信を示す。

開幕戦は、ちふれ埼玉とのアウェー戦に挑む。24歳の点取り屋は新チームの中心的存在としてリーグに旋風を起こし、なでしこジャパンでもエースストライカーの座を目指す。

上野真実(うえの・まみ)1996年9月27日生まれの24歳。熊本市出身。幼稚園生のときに2歳上の兄の影響でサッカーをはじめる。熊本アクアSCから中高一貫の神村学園(鹿児島)を経て、なでしこリーグの愛媛に入団。今年広島に移籍した。2016年のU-20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)で5ゴールを決めて得点王となり、銅メダル獲得に貢献。フル代表は8試合出場。166センチ、58キロ。

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