今夜の酒が5倍うまくなる! 酒の全てを知り尽くした居酒屋作家・太田和彦が伝授する家飲みの極意!

株式会社大和書房は『家飲み大全』(太田和彦 著)を2021年9月11日に発売。 コロナ禍でなかなか外でお酒を飲めない昨今、 「家飲み」ブームが続いている。 居酒屋巡りが好きだった人にとって、 家飲みはどこか味気なく感じてしまうこともあるだろう。一時流行したオンライン飲み会もいつしかブームが去ってしまった。確かに好きな店に入り、 好きなものを食べ、 仲間と語り合い、 店主との会話を楽しむ。 居酒屋には魅力が沢山ある。 一方で、 家飲みには居酒屋で飲む時とは違った魅力がある。 本書では、 酒のすべてを知り尽くした居酒屋作家・太田和彦が、 「家飲み」の流れ(第一部、 第二部)、 酒の選び方、 注ぎ方、 酒の肴まで「究極の飲み方」を伝授。

居酒屋飲みと家飲みの違いって?

酒なら家で飲めるのに、 わざわざお金を払って外で飲むのは「世間」に身をおくこと、 他人の中に自分を放り込むことが目的だからだ。それゆえ、 入った店に客は自分一人だったらつまらなく、 ある程度混んでいる方がよい。 人との「密」が必要だ。 そこには自分が「人好き」の要素もある。 注文した、 家では食べられない料理もまた世間。 酔っぱらうのが目的ではなく「世間との絆きずなを確認する」ことでもある。 家飲みはその真逆だ。 「世間との関係を断って」一人で飲む。 「密」ではない「個」の世界。 酒も料理も注文はできない、 いつも同じもの。 しているのは、 世間の観察、 世間との連帯ではなく、 自分の観察、 自分との連帯。 普段は忘れている「自分との絆を確認する」営為だ。

(「家飲みの作法」より引用)

ビールは缶、 肴は冷蔵庫の余りもの、 支度も片付けも自分で行い、 ぼおっと飲んでいる。 おおむね一人で行い、 終えたらバタンと寝ればいい。 これが家飲み。 何も考えず、 ただぼんやりとした無の時間こそが家飲みの神髄。

太田和彦 流 ! こだわりの 家飲み作法

まずは専用のお盆を用意。 そこに置くのは「グラス・箸・肴一品」の3点のみ。 それ以外のビール缶や皿を盆の外に置く。 家飲み第一部はビールから。 こだわりのグラスに集中してビールを注ぐ。 ビールつまみナンバーワンはソーセージだ。 肴は市販品を皿に盛るだけの簡単さに。

家飲み第二部は日本酒。 ビールグラスを片付け、 徳利と盃を用意します。 飲み方は「お燗」。 燗酒は腹からじわじわと酔っていくのが特徴で、 家飲みで長酒するのにぴったり。

ビールのこと、 日本酒のこと、 肴、 酒器、 時間の過ごし方まで、 「家飲み」のすべてが詰まった集大成。

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