ミリマンレポート、パンデミックに見舞われたアジアでは、生命保険会社の新規ビジネスが抑制的

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【香港2021年9月9日PR Newswire】ミリマン(Milliman)は31日、アジアの大手多国籍および各国の主要保険会社51社が公表した2020年末のエンベディッド・バリュー(EV)と新契約価値(VNB)に関する年間調査結果を発表した。この「Milliman 2020 Embedded Value Results: Asia」では、EVの合計が13.2%増の9640億ドルとなったこと、VNBは19.2%減の423億ドルになったことなど、開示されているEVの結果のトレンドに焦点を当てている。また、レポートでは、EVの計算方法とアサンプションの詳しい分析や、地域での主な規制の影響とその他の市場状況についても取り上げている。

ミリマンのプリンシパル兼コンサルティングアクチュアリーのPaul Sinnott氏は、「タイを除くすべてのアジア市場は、この年にプラスのEV結果を示した。アジアのほとんどのVNB結果は低下したが、これは主に政府が実施したロックダウンにより、新契約の販売に及ぼした悪影響が反映された。しかし、年の後半には、パンデミックに関する厳しい制限が緩和され、ITと商品のイノベーションにより、アジアの一部保険会社は新規ビジネス販売が回復した」と述べた。

報告書の無料コピーは以下でダウンロード可能です。:

https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3274315-1&h=570753807&u=https%3A%2F%2Fsg.milliman.com%2Fen-gb%2Finsight%2F2020-midyear-embedded-value-results-Asia&a=here

▽レポートの主要な考察は次の通り。

・インドと日本の市場におけるEV増加率が高く、それぞれ26%、24%だった。ほかのいくつかの市場も2桁のEVの伸びを報告した。

・China Lifeが引き続きで最大のEVを公表した。多国籍企業ではAIAが最大のEV、VNBを継続している。
・地域全体で低金利が続き、貯蓄性商品の利益率が低下しているため、保証性商品を増やす戦略転換が続いている。

・伝統的エンベディッド・バリューの計算方法は、依然としてアジアで最も一般的だが、日本やインドのほか欧州の保険会社のアジア子会社では市場整合的EV/VNB報告が広まっている。

・アジアの株式市場は2020年を通して不安定だったが、年の初めにパンデミックの発生で下落した後は回復している。

▽ミリマン(Milliman)について

ミリマンは保険数理および関連商品・サービスの世界有数のプロバイダーである。医療、損害保険、生命保険、金融サービス、従業員福利厚生のコンサルティング業務を行っている。1947年創設のミリマンは、世界の主要都市にオフィスを構える独立系企業である。詳細はmilliman.com を参照。

▽問い合わせ先: Paul Sinnott, paul.sinnott@milliman.com

(日本語リリース:クライアント提供)