【詳報】スイミングで感染対策を 和歌山県が注意喚起

 和歌山県は8日、県内のスイミングスクール1カ所で、これまでに児童4人の新型コロナウイルス感染を確認したと公表した。スイミングスクールではマスクをしないことなどから、感染が広がる可能性があるとし、できる限り会話を控えるなど、注意を呼び掛けている。

 このスクールでは、発症前日の児童から、子ども同士の会話で、他の児童に感染させたと推定されるという。

 県は、受講者や家族、県内のスクールに対し、体調不良時は受講せず、すぐに検査を受ける▽家族内に体調不良者がいる時は検査結果が出るまで受講しない▽施設内のトイレや更衣室など共用場所での対策徹底▽屋内プールでは十分に換気する―ことを求めている。

■入院者、400人下回る 605床に増床

 県は8日、県内で新たに32人が感染したと発表した。入院者は375人で、8月19日以来20日ぶりに400人を下回った。病床は感染の再拡大に備えて5床を増やし、605床にした。臨時病床5床を含めた610床の使用率は61.5%。8日現在、2人が「宿泊療養」をしている。

 新たな感染者の保健所管内別は和歌山市9人、岩出8人、田辺と橋本が5人ずつ、湯浅と海南が2人ずつ、御坊1人。

 クラスター(感染者集団)に認定されている和歌山市の「古梅記念病院」では40代事務職員女性の感染が分かり、クラスターはこれまでで最多の36人となった。

 一方、8日には和歌山市の90代女性の死亡を確認した。ワクチンは2回接種していたが、基礎疾患があったという。

© 株式会社紀伊民報