ツイッターブロック「問題ない」 意に介さない河野氏 党内から「不寛容」の声も

河野行政改革担当相のツイッターの画面

 自民党総裁選への出馬表明に向けて準備を進める河野太郎行政改革担当相(衆院神奈川15区)のツイッター活用が、あらためて物議を醸している。フォロワー数は239万人(9日現在)を誇るが、意見の合わない相手を一方的に「ブロック」(遮断)していると指摘されるためだ。党内で河野氏を支持する議員からも懸念の声が上がっている。

 「問題ないと思う。ツイッター上の会話も一定の礼節を持ってやればいい」

 河野氏は7日の会見でブロック機能の活用を問われ、こう反論した。

 ツイッターでは相手をブロックすると、相手のアカウントから自分の投稿は見られなくなり、相手にはブロックされたことが表示される。河野氏は以前から一部の利用者にこの機能を活用しており、「国民の声に耳を傾けない」などと批判されてきた。

 河野氏は会見で「道で見知らぬ人を罵倒することはやらないが、SNS(会員制交流サイト)上ではそういうことがかなり頻繁に起きている」と指摘。「機能を使うことに問題はない。ブロックされてもツイートを見ることはできる」と説明した。河野氏にブロックされた相手も、アカウントにログインしない状態ならば河野氏の投稿を閲覧できることが念頭にあるとみられる。

 周辺は、河野氏がサイト上で行政改革の目安箱「縦割り110番」を開設した際、4千件超の投稿に自ら目を通したことに触れ、「ブロックばかり注目されるが、本来は国民の生の声をとても大切にする政治家だ」と話す。とはいえ、党内で河野氏を支持する議員の1人は「不寛容だ」と顔をしかめる。

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