箱根山の大涌谷園地周辺で、火山ガス濃度が一時的に上昇したことを巡り、箱根町は9日、園地内のガスの自動計測装置3台のうち1台のセンサーのフィルターが劣化し、二酸化硫黄(SO2)を正しく計測できていなかった可能性がある、と発表した。
町総務防災課によると、同園地では8月31日と今月2日、同装置1台がSO2の基準値(5ppm)を超える数値を計測。避難誘導マニュアルに従って、4段階ある基準のうち上から2番目の「注意情報」を流し、園地内にいた観光客らを施設に避難させていた。
2度とも同じ装置が反応したため、町は8日、整備業者による点検を実施。当該装置のフィルターを交換した結果、携帯型計測器が示す数値(0.0~1.0ppm)と一致したという。町は年1回定期点検を実施しており、直近の昨年12月時点で異常はなかった。