新井高3年の岡本寛太投手(17)と高田商高3年の上野飛鳥投手(18)が7日、日本高校野球連盟にプロ野球志望届を提出した。1日に提出した関根学園高3年の滝澤夏央選手(18)に続いて上越勢、県勢2、3人目。岡本投手は日本野球機構(NPB)、上野投手は独立リーグのBCリーグ入りを目指す。
◇最速142キロ可能性を秘め
岡本投手は二つ上の兄・宏太投手を追い、清里中から新井高に入学。兄が高校野球を引退した後の1年秋からエースとなり、投打でチームをけん引した。最速142キロの直球が武器で、最後の夏は2回戦で13奪三振の完投勝利。3回戦の巻戦でも13奪三振の力投を見せたが、延長十一回の末に涙をのんだ。
プロ数球団が練習試合などに訪れ、同投手をチェック。その後、何度か見に来ている球団もある。佐伯泰寛監督(31)は「可能性を非常に秘めた投手。筋量に加え、胸郭や肩甲骨の胸周りが柔らかく、体の感覚がつながれば150キロは出ると思う」と好素材に太鼓判を押す。プロ球団も今後の伸びしろや将来性を評価しているようだ。175センチ、75キロ。右投げ右打ち。
◇投球にうまさ潜在能力期待
上野投手は板倉中から高田商高に進み、1年春から背番号1でエース。同校の部員や、他校との合同になってもチームを引っ張り、最後の夏は4番・投手の大黒柱で2回戦で小千谷に1―2と惜敗した。ストレートに加え、チェンジアップ、カーブ、スライダーと多彩な変化球を織り交ぜる。
小さい頃から父親とBCリーグ新潟を応援した縁もあり、BCリーグ入りを目標に、合同トライアウトを受ける予定で、プロ志望届を提出した。大島勉監督(53)は「投球のうまさ、マウンドさばきに優れている。潜在能力がどれほどあるか、トライアウトで試してほしい」と期待している。178センチ、80キロ。左投げ左打ち。
NPBドラフト会議は10月11日、BCリーグの合同トライアウトは10月30、31の両日に行われる。