与田監督の去就未定も… 中日で高まる岩瀬投手コーチ待望論

与田監督(右)と岩瀬仁紀氏(2019年5月)

中日が9日の広島戦(マツダ)に5―12と大敗を喫し、DeNAと並び今季初めて最下位に転落した。

与田監督は「僕らは毎日、勝つために戦うだけなので。いつも言うように数字はちゃんと意識はしているが、次の試合を勝つ、それだけです」と必死に前を向いた。

今季が3年契約の最終年となる与田監督は、来季以降の去就が注目され始めているが…。ここにきて球団周辺では来季の投手コーチとして、OBで評論家の岩瀬仁紀氏(46)の現場復帰を望む声が浮上している。

岩瀬氏は1999年の1年目から15年連続で50試合以上に登板するなど通算1002試合に登板。最優秀中継ぎ投手を3度、最多セーブを5度獲得するなど日本球界最多407セーブを誇るレジェンド左腕で、プロ20年目の2018年限りで現役を引退した。

その際、球団から翌年のコーチ就任を打診されたが固辞していた。チーム関係者は「そのときの岩瀬は『現場から一度離れたい。外から野球を勉強したい』と言っていたが、あれから3年になろうとしている。強かったときのドラゴンズのブルペンのすべてを知る岩瀬には、来季には帰ってきてもらって、いろいろと投手陣にアドバイスをしてやってほしい」と熱望する。

あるOBも「守護神として前人未踏の記録を数々打ち立ててきた岩瀬がコーチとしていれば、心強い。現役時代に経験したことを含めて若手に伝えてもらえれば貴重な財産となる。それにレジェンド左腕が現場復帰となれば話題にもなる」と期待している。

次期監督が未定ながら早くも投手コーチの待望論が起きるのは異例なことだが、どうなるか。

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