6試合連続弾! 広島・鈴木誠が明かす“超・練習の虫”になった理由

勝ち越し2ランの後、守備につく広島・鈴木誠

勢いがますます加速している。広島の鈴木誠也外野手(27)が9日の中日戦(マツダ)で2本塁打を含む4打数3安打3打点の大暴れ。3日のヤクルト戦から6試合連続本塁打とし、これは1987年のランス、2005年の新井貴浩に並ぶ球団記録となった。

初回一死二塁で西川が先制の9号2ランを放った直後、中日先発・勝野の134キロのスライダーをとらえて右中間へ26号ソロを叩き込み「(西川)龍馬のいい流れに続くことができて良かった。追加点になって良かった」。

4―4の4回二死一塁の場面では2番手・岡田の126キロのスライダーを左中間へと放り込み勝ち越しの27号2ラン。「点を取られた後だったので、すぐに取り返すことができて良かった」と淡々と語った。

そんな鈴木誠は〝超〟の付く練習の虫だ。試合前はもちろんのこと試合後も体のケアだけでなく、練習も行う。その理由をこう説明する。「(他の選手も含め)みんな悔しい思いしてると思うんで。だから(自分も)それをなくしたいっていうか。悔しい思いをしたくないというか…」

時にそれは深夜にまで及ぶ。8月下旬のある試合の後にマツダスタジアムを出たのは日付を越えた午前1時になっていたという。鈴木誠は「イライラを家に持って帰りたくないので。できるだけ球場で消化して帰りたいと思っているんです」と話す。

72年の巨人・王貞治、86年の阪神・バースの7試合連続本塁打まであと1試合。この日は今季5度目の複数本塁打。最近は13試合で12本塁打と驚異のペースで本塁打を量産している。ひたすら前を見つめて突き進むコイの主砲の快進撃は止まらない。

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