【カーリング】日本代表決定戦 北海道銀行vsロコ・ソラーレの勝敗の行方を占う

会見した吉村紗也香(左)、藤沢五月(C)JCA IDE

勝敗のカギは――。来年の北京五輪へ向けたカーリング女子日本代表決定戦(10日開幕、北海道・稚内市みどりスポーツパーク)で、日本選手権覇者の北海道銀行と2018年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレ(LS)が激突する。今大会で先に3勝したチームが12月の世界最終予選(開催地未定)に日本代表として出場。そこで3位以内に入れば、五輪切符を獲得する。

2月の日本選手権では、北海道銀行が決勝でLSを下して優勝。1998年長野五輪女子代表の大沢明美氏は「日本選手権でも、やっぱり最初にいい流れを作って優勝につなげていた。さらに、稚内のリンクは北海道銀行がLSに勝った場所なので、良いイメージを持っている部分もある。1戦目に勝つことができれば北海道銀行に有利な方向に動くのでは」と分析する。

ただ、逆に北海道銀行が初戦を落とした場合は、状況が大きく変化するという。「LSはスロースターターなので、いつもちょっとエンジンがかかるのが遅い。北海道銀行としてはLSに勢いをつけさせないためにも、LSよりも1戦目が大事になってくる。どこでエンジンが全開になるか。LSのエンジンが早めにかかれば(LSの)勝ちにつながっていく」と指摘した。

9日の会見には、北海道銀行の吉村紗也香(29)とLSの藤沢五月(30)の両スキップが出席。吉村が「一試合一試合楽しくできたら」と言えば、藤沢も「楽しんだもん勝ちだと思っている」と笑顔で意気込んだ。果たして、勝利の女神はどちらにほほ笑むだろうか。

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