1980年より任天堂のサウンドエンジニアとして チップサウンドをゲームミュージックとして世界に広げたオリジネーター、たなかひろかず。2017年、全世界で大きな反響を得た1stアルバム『Django』、2020年の2ndアルバム『Domingo』に次ぐ、「明日」「未来」を意味するイタリア語『Domani』(ドマーニ)とタイトルが付けられたChip Tanaka名義の3rdアルバムが11月17日(水)にリリースされる。
コロナ禍、環境問題などが渦巻く2021年、彼自身の未来と世界の未来を重ね、変わるもの、変わらないもの、存在の儚さ、夢、などをテーマにした14トラックを収録。マリオの冒険をイメージさせる楽しいチップチューン「GO→JUMP↑」から幕を開け、空、海をテーマに想像力の無限の拡がりを感じさせる「Pacific」、Chip Tanakaのルーツでもあるダブ、レゲエをベースにした「Third Sunrise」「Cactus Chant」ほか、トライバルなリズムを奏でる楽曲から、中村佳穂、君島大空らをサポートするギタリスト西田修大参加でアンビエントな世界が広がるハイライトトラック「1912」まで、チップチューンをベースにしつつも多彩な音世界が展開される。
CD購入者特典として、期間限定で未発表音源のDLができる恒例の「田中の手紙3」が封入される。
「今回のアルバム『Domani』は、新型コロナウィルス感染が世界中に広がる最中に制作に入った。いきなり行動が制限され、ほぼ自宅生活を繰り返す中で作業を続けた。いつもならライブに出演するとか、実際に音を出してる現場で様々な刺激をもらい、それが自然に自分の作る音に現れる事が多かったけれど、今回は、そういう事がまったくなかった。けれどコロナ以前と比べ圧倒的に自宅で音楽を聴く機会がふえ、その事が今回の音創りにとても影響を与えている。リズムの強い曲も多く、いろんなタイプの曲が混ざっているけれど、今まで以上に流れとか、じっくり聴ける事をどこか意識した。今回は、この『人世界』の混乱と同じ時期、同じ星で静かに生きてる『砂漠のサボテン』というようなテーマで全体を作曲、構成を決めていった。そんな想いでつづった『Domani』を気に入ってもらえたら、嬉しいです」
Chip Tanaka
2021年はアウトテイク集をデジタルEP4部作でリリース、また作曲家たなかひろかずのデモ音源集のリリースなどを重ねてきたが、いよいよ新たなる幕開けとなる『Domani』。楽しみに待とう。
■ Release Information
アーティスト:Chip Tanaka アルバムタイトル:「Domani」 発売日:2021年11月17日(水) 品番:POCS-23018 / デジパック仕様 価格:2,500円(税抜)+10% (税込2,750円) 全14曲収録 / 全インストゥルメンタル 期間限定購入者特典:「田中の手紙3」(未発表音源DL案内)封入
01. GO→JUMP↑ 02. Pacific 03. Third Sunrise 04. Wonderful World 05. Fennec 06. Cactus Chant 07. Hourglass 08. Rainy Ride 09. Moon Drop 10. Shadow Dance 11. Sandstorm 12. Decolor 13. Voyage 14. 1912
■ Profile
Chip Tanaka (チップタナカ)
ゲームソフト「MOTHER」「MOTHER2」「メトロイド」「バルーンファイト」「スーパーマリオランド」などの音楽を手掛け、「ポケットカメラ」の商品開発などにも携わるとともに、作編曲家としても、TV アニメ、映画「ポケモン」の楽曲の多くを手掛けるたなかひろかずによるアーティスト名義の1つ。2007 年より「大人ブランコ」「Acerola Beach」「Chip Tanaka」といくつかの名義にてDJ、ライブ活動を行っている。2017年、自身初となる1stアルバム『Django』をChip Tanaka名義でリリース。2020年7月に2ndアルバ『Domingo』をリリース。またオリジナルアルバム以外に、作り溜めた楽曲を4EPの形で連続配信した『Works Gaiden』シリーズや、作曲家たなかひろかずのプライベートデモ集『Lost Tapes』のリリースなど、精力的に活動をしている。ライブでは、RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2017 DIGGIN' IN THE CARTS、GREENROOM FESTIVAL、FUJI ROCK FESTIVAL2018、GANKE FES 2019等大型イベントへの出演を果たす。また2020年、DAOKOとのコラボ曲「帰りたい!」を発表、さらに同年Netflix制作のビデオゲーム史のオリジナルドキュメンタリー「ハイスコア」に出演するなど、前人未踏の経歴を歩み続ける。
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