シャラポワさんが大坂なおみ絶賛「サポートが必要」表明も「メディアの前には出なければ」

マリア・シャラポワさん

女子テニスの元世界女王マリア・シャラポワさん(34)が、大坂なおみ(23=日清食品)を絶賛。メンタル面で苦しむ大坂のサポートの必要性を訴えた一方、記者会見参加の必要性も説いた。

シャラポワさんは米「WWD」のインタビューの中で大坂に触れ「信じられないほどのアスリートであり、美しい人間」と絶賛。全仏オープン後にうつに苦しんでいることを明かすなど、精神的な問題とも戦う大坂の支持も表明した。

「私たちは、キャリアの中で厳しい時期を過ごしている選手に大きなサポートをする必要がある。彼女にはとても長いキャリアが待っている。選手が弱っている時、気分が落ち込んでいる時、最高のテニスができない時に下す決断を尊重べき。提供できるサポートが多ければ多いほど、選手はより良いプレーができるようになる」

一方で、長年世界トップに君臨し、メディアからの注目も大坂以上であっただろうシャラポワさんは、メディアとの関係についても持論を展開。選手の心構えとして「メディアの前に出て、プロらしく、より良く、試合について話さなければならない」と指摘。私生活にまで関心を示すメディアもいるが「一定のルールを定めることが大事。人はそれぞれ違う。ある人にとってはデリケートなことでも、別の人にとってはそうではないかもしれないし、その逆もある。選手は、自分にとって何がベストなのかを理解することが大切。自分のキャリアなのだから、自分で責任を持たなければ。選手にはその能力がある」と、選手が自分に合ったメディア対応を取る必要性を訴えた。

全仏では記者会見を拒否したが、全米では会見をこなした大坂。酸いも甘いも知るシャラポワさんのサポート表明は心強いはずだ。

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