東大IPC、電動車両充放電システムを開発するYanekaraへの出資を決定

東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展を目指す投資事業会社、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)が運営するオープンイノベーション推進1号投資事業有限責任組合(AOI1号ファンド)は、電動車両充放電システムを開発する株式会社Yanekaraに対して、4,200万円の出資を行うことを決定した。また、今回のYanekara社への投資は、株式会社ディープコア、エンジェル他、との共同出資となる。

東大IPCが運営するAOI1号ファンドは、東京大学周辺でのオープンイノベーション活動の推進を目的とし、「企業とアカデミアとの連携によるベンチャーの育成・投資」というコンセプトで2020年に組成。本ファンドでは、各業界のリーディングカンパニーと連携した新会社設立やカーブアウトベンチャー、および彼らのアセットを有効活用するベンチャーへの投資を通じ、新たな分野におけるオープンイノベーションの成功事例創出を目指している。

今回、4,200万円の出資を受けることになったYanekaraは、再生可能エネルギーを普及するために課題となっている蓄電設備として、電気自動車(EV)を蓄電池に変える、拡張性の高い商用車向けEV充放電システムを開発している。創業者全員が20代前半という若い会社で、東京大学が主催する「東京大学アントレプレナー道場」でプロジェクトを立上げ、独立行政法人情報処理推進機構が実施する人材育成事業「2020年度未踏アドバンスト事業」の育成支援を受け、プロダクト開発を推進してきた。

東大IPCは、2021年1月に開催した第4回「1st Round※」でYanekara社を採択し、会社の立ち上げ支援や事業計画策定などを支援した上で今回の投資実行に至った。

東大IPCは、今後も、東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展およびそれを通じた世界のイノベーションを加速するため、ベンチャーキャピタルやオープンイノベーションを推進する企業との様々な連携を通じ、アカデミアの生み出す学術・研究成果を活用するベンチャーの創出、育成および投資を進めていく。

※1st Roundは、各業界のリーディングカンパニーがパートナー企業として参加する東大IPCが主催するコンソーシアム型のインキュベーションプログラム

参考:【東大IPC】株式会社Yanekaraへの出資を決定

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