RIZINバンタム級王者の堀口恭司が米ベラトール本格参戦へ コロナ禍の影響で移籍決断

堀口恭司

総合格闘技「RIZIN」のバンタム級王者・堀口恭司(30)が10日、米国「ベラトール」への本格参戦を発表した。

堀口は2017年にUFCからRIZINに主戦場を移し、バンタム級のトップとして活躍。昨年大みそかには朝倉海を撃破し王座返り咲きを果たした。

だが練習拠点を米国としているためコロナ禍の影響を大きく受けた。この日、SNSを更新した堀口は「今のコロナの状況では日本へ入国することもままならず、僕をはじめ、国外で試合をするファイターにとっては負担が大きい状況だと感じています」と説明した上で「RIZINでコンスタントに試合をする事が難しい今の状況は、プロファイターである自分にとっては非常に大きな問題で、このまま時間が過ぎるのを待ち続けることはできません」と胸中を明かした。

この状況から脱却するべく堀口は、RIZINの榊原信行CEO、ベラトールのスコット・コーカー代表との相談を重ねベラトール移籍を決断。「RIZINからベラトールに単純に移籍するのではなく、RIZINのベルトを持ち、RIZINバンタム級王者としてベラトールに乗り込みたいと思います」と決意を表明した。

さらに堀口は「これからベラトールとRIZINが協力しあい、色々なことにチャレンジするとも聞いています。僕自身もこれからの展開がとても楽しみです」と両団体の関係強化にも期待。世界最高峰のUFCからRIZINに移籍し日本格闘界を盛り上げてきた男が、今度は日米の格闘界の架け橋となる。

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