『ホワット・イフ』第5話レビュー ゾンビになっても愛と希望だけは失われない!

イラスト:じきどらむ

世界中のマーベルファンが待っていたマーベルスタジオ初のオリジナルアニメーションシリーズ『ホワット・イフ…?』がディズニー+で配信されています。

「MCUで登場したキャラクターがもしも別の運命を歩んでいたら」というヒーローたちの“もしも”を描く本シリーズは『アイアンマン』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までのインフィニティ・サーガ全23作品中から選りすぐりの“もしも”が全18話で制作されています。

そんな“もしもの物語”をマーベルが三度の飯より大好きな私じきどらむが、毎週水曜日に配信される作品の魅力を書いていきたいと思います。宜しくお願い致します!


第5話『もしも…ゾンビが出たら』レビュー

第5話目の“もしも” は【もしも…『インフィニティーウォー』の冒頭、ハルク(ブルース・バナー)がサノス到来の危機を地球に伝える為に宇宙船ステイツマンからワープしてきたら、地球上のほとんどの人類とアイアンマンなどのヒーローたちがゾンビになっていたら】です!

まず初めに、今回登場するマーベルゾンビについてご紹介致します!

マーベルゾンビとはアベンジャーズのメンバーがゾンビになってしまった世界を舞台にしているシリーズ作品です。これは2005年に初出版されたコミックシリーズ「マーベル・ゾンビーズ」が原作になっています。この原作は『ウォーキング・デッド』などのゾンビ作品の傑作を生み出したロバート・カークマンらが手掛けていて、シーズン4まで出版されている大人気シリーズです!

今作ではブルース・バナーがサノス襲来を伝える為にドクター・ストレンジの住むサンクタム・サンクトラムにワープしてきた所から物語が始まります。外に出てみるとサノスの手下であるブラックオーダーが襲撃しに来てしまい絶体絶命になった瞬間、その背後からドクター・ストレンジとウォンとアイアンマンが助けに来てくれるのです。ただ彼らの戦い方が残虐過ぎて、ブルースは困惑します。なんと全員がゾンビになっていたのです…!

第5話の“もしも”で強く感じた事は、どんなに世界が崩壊しても愛と希望だけは失われないという事です。今作ではアベンジャーズのメンバーを始め、多くの人間がゾンビウィルスに感染しています。感染したゾンビは元の能力を全力で使えてしまうチート設定になっているので、感染していない人間を襲うのは容易く危険な存在です。ただそんな危険な状況でも愛する人を救う為に試行錯誤したり自ら命絶ったりしてしまいます…!

ジャネット・ヴァン・ダインとホープ・ヴァン・ダイン、バッキーとキャプテンアメリカ、ワンダとヴィジョンといった、それぞれの愛と希望の物語が30分という短い時間で描かれているので、覚悟をしながらゾンビが蔓延る世界線の行方をご覧ください!


次回予告

次回9月15日(水)に配信される物語は【もしも…アイアンマンvsキルモンガーが実現したら】です!

『アイアンマン』と『ブラックパンサー 』を予習する事でより一層楽しめると思いますので、是非予習してから第6話を視聴してみてください!


じきどらむ
映画の魅力に取り憑かれた20代の映画ライター。デザイン系の大学卒業後、本業以外の全ての時間を映画に注ぎ込み、映画・アニメやイベントの体験レビュー等をnoteにて執筆。相棒はポップコーンとジンジャエール。

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