ランボルギーニ・ワークスのミルコ・ボルトロッティがDTMデビューへ。第6戦アッセンに出場

 9月9日、DTMドイツ・ツーリングカー選手権は9月17~19日にオランダ、TTサーキット・アッセンで開催される今季第6戦アッセンへのエントリー台数が21台に上ることを発表し、この中にランボルギーニ・ワークスドライバーのミルコ・ボルトロッティが含まれることを明らかにした。

 今月半ばに行われる2021年シーズンの第6戦でDTMデビューを果たす予定のボルトロッティは、ランボルギーニ・ワークスに属する31歳のイタリア人ドライバーだ。

 2015年からランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoの開発にも携わってきた彼は、2017年にブランパンGTシリーズ(現GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ)でタイトルを獲得。また、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のデイトナ24時間レースでは2018年と翌19年にランボルギーニのGT3カーでGTDクラス優勝を飾っている。
 
 さらに、ドイツ語が堪能なボルトロッティはADAC GTマスターズでも複数の勝利を重ねるなど、F1テストドライブを含むシングルシーターでの活動以降に転身したスポーツカーレースの世界で数々の成功を収めてきた。その中には先週末、ニュルブルクリンクで行われたGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ第8戦でのポール・トゥ・ウインも含まれる。

 そんなボルトロッティは今月、アッセンで開催されるレースにおいて、T3モータースポーツのゲストドライバーとしてランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoをドライブする予定だ。

 このチームは、エステバン・ムースとエスミー・ホウキーの2名をレギュラードライバーに起用し、GT3カーで争われることになった今季のDTMに参戦中。9月4~5日に行われた第5戦レッドブルリンクでは3台目のランボルギーニを用意してマキシミリアン・ポールにステアリングを託した。

「次のDTMレースの週末にT3モータースポーツからシリーズにデビューできることをうれしく思う」と語ったボルトロッティ。

「チームとランボルギーニがこの機会を与えてくれたこと、そして彼らが僕に信頼を寄せてくれたことに感謝したい」

「子供の頃からDTMをフォローしてきた僕にとって、これは夢のようなことだ。ブランドとしての僕たちの野望はDTMの最前線でレースを戦うことだ」

 ボルトロッティがチームに参加することを「本当うれしく思う」と語ったT3モータースポーツのチーム代表イェンス・フォイヒトは、彼がチームの進歩に貢献してくれることに期待している。

「長年にわたってウラカンでの経験を積んできた彼は、明らかに現在進行中の開発作業において我々のチームの進歩に貢献してくれるだろう」と同氏。

「さらに、ふたりのレギュラードライバーも彼から多くのことを学び、チームとしてさらに一歩前進できると確信しているんだ」

 DTMの次戦第6戦アッセンでは、ボルトロッティに加えて元F1ドライバーのクリスチャン・クリエンが『マクラーレン720S GT3』で今季3度目のゲスト参戦を予定している。

ランボルギーニ・ワークスドライバーとして活躍するミルコ・ボルトロッティ
クリスチャン・クリエン駆るマクラーレン720S GT3(JPモータースポーツ)

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