イームズロボティクス、航空法改正に伴い「リモートID」を開発・販売。過去機種・他メーカー品にも搭載可能

国産ドローンメーカーのイームズロボティクス株式会社が、2022年6月以降に販売するEAMS製品のすべてに「リモートID」を装着する。

また、過去に販売された機種や、他メーカー品にもリモートIDを搭載できる「外付けモデル」も販売。 外付けモデルは10月から販売、来年2022年3月から順次出荷される。価格はオープン価格。

今年6月に国会で可決された航空法改正に伴い、来年6月から実施される無人航空機に対するリモートIDの登録申請義務化に対応する。 同社のリモートIDは、Bluetooth 5.0を使用。 IDは最大1,000mまで電波を送信可能なため、遠隔地からでもID情報を把握できるという。 小型で、充電式、重量は40g以下に抑えるよう開発を進めている。 充電時間は1時間で、最大連続運用時間は8時間となっている。 小型・防水のため、他機種・他メーカー品にも外付けによる搭載が可能となる。

リモートIDとは

リモートIDとは、日本国内で運用するドローン等の無人航空機本体に装着する装置のこと

。 機体の所有者情報を含むため、有事における機体の所有者特定が容易となる。 送信機であるIDを受信機で読み取ることで、飛行中の機体であっても所有者情報を判別できるようになる。

ID確認には専用の受信機やアプリを用いて、機体本体に装着されたIDからBluetoothによって発信されるID情報を取得。 受信機はUSBケーブルまたはLTEなどに接続し、タブレットなどのキャプチャ機器に電送する。 受信機は、航空局や重要施設、警察などの関係者にのみ販売される。

リモートIDの登録には、国土交通省に届け出る必要がある。 登録専用アプリから登録システムに登録申請して発番された「ID(登録記号)」を、書込み専用アプリで機体に書き込むことで登録が完了する。

※参考資料:

「リモートIDの導入について」内閣官房小型無人機等対策推進室(PDF:818KB)

イームズロボティクス株式会社

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