【大相撲】芝田山広報部長 白鵬休場に「残念な思いでいっぱい」 “一人横綱” 照ノ富士に期待

芝田山広報部長

大相撲秋場所(12日初日、東京・両国国技館)を控えた10日、日本相撲協会の芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)が電話取材に応じた。

この日は取組編成会議が開かれ、初日に新横綱照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)―小結逸ノ城(28=湊)戦が組まれた。逸ノ城は先月23日から4日間行われた合同稽古後に新型コロナウイルスに感染したが、芝田山部長は「無事に回復したということで問題ない」と指摘。全協会員にPCR検査を実施した5日以降、追加の検査は行っていないものの「(感染は)番付発表前だったし、時間的に十分に時間がたっているのとドクターからもOKが出た。(師匠の)湊(元幕内湊富士)さんからも連絡をもらったけど協会にも連絡して、協会も了承して初日から出場できるということです」と説明した。

一方、番付上は白鵬(36=宮城野)と照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)の2横綱だが、白鵬は同部屋の力士がコロナに感染したことにより全休となる。芝田山部長は「残念な思いでいっぱい。照ノ富士が新横綱として、また一人横綱としてどれくらい活躍してくれるかに期待をしたい」と語った。

緊急事態宣言下で迎える秋場所は5月の夏場所と変わらず観客の上限を約5000人で開催する。また、芝田山部長は「お客さまが布マスクをしてきた場合は不織布マスクを配れるように準備をしております」と、感染対策の強化を図るつもりだ。

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