MotoGP第13戦アラゴンGP:ミラーが初日総合トップ。マルク・マルケスはFP1でトップもFP2で転倒喫する

 MotoGP第13戦アラゴンGPのフリー走行1回目、2回目がスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、MotoGPクラスはジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が初日総合トップタイムをマーク。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は9番手で初日を終えた。
 
 アラゴンGPでは、マーベリック・ビニャーレスがアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニに加入し、エントリー。ビニャーレスは8月下旬、ヤマハとの契約を終了、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPを離脱していた。また、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)は左ひざのリハビリ中で、今大会も欠場。イギリスGP同様、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPからはカル・クラッチローが、ペトロナス・ヤマハSRTからはジェイク・ディクソンがエントリーする。

 フリー走行1回目は、気温22度、路面温度28度のドライコンディションで行われた。序盤、トップに立ったのはマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)で、2番手にヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)、3番手にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)がつける。その後、2番手にジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)や中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)、ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)が浮上するも、トップはマルク・マルケスがキープした。
 
 セッションが終盤に入ると、ミラーやフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がタイムを更新し、2番手に浮上する。しかし、ここでもマルク・マルケスがトップを維持。マルク・マルケスはさらに、残り時間2分で自身のトップタイムを1秒以上も更新。この日、全体として初めて1分49秒を切り、1分48秒048を記録した。
 
 マルク・マルケスはこのままトップでセッションを終えた。2番手は終盤にタイムを更新したミル、3番手はバニャイア。4番手には最後のアタックで浮上したアレックス・マルケス、5番手がミラーで、中上は9番手だった。

■FP2でM.マルケス転倒。ミラーがトップタイムを記録

 フリー走行2回目のセッション序盤、開始8分でフリー走行1回目においてトップタイムをマークしたマルク・マルケスが16コーナーで転倒を喫する。その後マルク・マルケスはピットに戻り、走行を再開した。
 
 開始15分、トップに立ったのは中上だった。2番手はミゲール・オリベイラ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)、3番手はファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)と、上位陣の顔ぶれはフリー走行1回目とはやや異なる様相を見せる。また、序盤に転倒を喫したマルク・マルケスは再び走行に加わり、一時4番手タイムを記録した。
 
 残り時間4分を切って、各ライダーが続々とタイムを更新。ミラーが1分48秒を切り、1分47秒613を記録してトップに立つ。その後、アレイシ・エスパルガロやクラッチローもタイムを縮めるが、ミラーのトップタイムには届かない。
 
 この結果、ミラーがフリー走行2回目を制した。2番手はアレイシ・エスパルガロ、3番手はクラッチローで、3番手はザルコ、5番手はホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)だった。
 
 チャンピオンシップでランキングトップにつけるクアルタラロは、初日総合として7番手、マルク・マルケスは総合8番手、フリー走行2回目で一時トップにつけていた中上は、総合9番手。バレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は総合19番手、ビニャーレスは総合20番手で初日を終えている。

2021年MotoGP第13戦アラゴンGP マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)
2021年MotoGP第13戦アラゴンGP ポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)
2021年MotoGP第13戦アラゴンGP フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)
2021年MotoGP第13戦アラゴンGP ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)

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