東山紀之がテレビ初共演の桑田真澄&Matt親子を直撃!「これだけ強く結ばれている親子は珍しい」

東山紀之がナビゲーターを務める、TBSで放送中のドキュメンタリー番組「バース・デイ」(土曜午後5:00、関東ローカル)では、本日9月11日と18日の2週連続スペシャル「桑田真澄&Mattテレビ初共演…“令和の教育と指導法”」を放送。テレビでは初共演となる2人を、直撃取材した東山が、その感想を語った。

今年、読売ジャイアンツに15年ぶりに指導者として復帰した桑田。番組では、異例となる野球シーズン中に、自宅での特別取材を敢行した。そこには、桑田のユニフォームや記念ボールなどが並んだ博物館のようなスペースや、マウンドを備えたキャッチボールができる場所があったそうで、「成功した方のお宅は、夢があるなと思った(笑)」と報告する東山。今回が桑田とは初対面。同世代で、甲子園で活躍したPL学園高の桑田と清原和博はヒーローだったと明かし、「お互いに顔は知っているけど会ったことはない、という不思議な感じでしたが、ざっくばらんにお話させてもらってありがたかたったですね」と笑顔を見せる。

桑田親子については、「(親子なので)当たり前ですが、2人の雰囲気はとても似ていました。Mattさんのインパクトが強いけど、2人の雰囲気だったり、しぐさだったりがすごく似ていたんですよ。イメージ的には似てないかもしれないけれど、物の考え方も似ていて、自分が好きなことを突きつめていく。そんな共通した部分を感じました」とその印象を伝え、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、喫茶店で対面した、主人公とその父親のしぐさがよく似ていたシーンが頭に浮かんだとのこと。

番組の取材では、読売ジャイアンツで投手チーフコーチ補佐を務める桑田に、選手の指導法を質問。「個性を尊重し、それを伸ばしていく」という部分に感銘を受けたと明かし、Mattが突然金髪にした時は桑田もかなり驚いたそうだが、「それでも否定せずに受け入れている。それは親子関係とか選手関係だけでなく、人としてその人を受け入れていくということが大切だし、お互いを尊重することが、世の中を回していくためにはいいことなのだと思う」と語った。

そんな東山は、アドバイスを求められた際は「基本的に褒めている」のだとか。「僕も個性を大事にしていますね。芸能ってファンの方の存在があってのもの。それぞれの個性を好きになっていただいているので、正解が難しいけれど、ファンの方たちを満足させるパフォーマンスに向けてのプロセスが大事だと思う。今の後輩たちはしっかりしていて、いろいろな動画を見たりしながら勉強している。勉強熱心というのはこの世界では大切なことで、探求心というか、それを持っている後輩たちが多くて、負けていられないと思います」と、後輩たちの存在が刺激になっていることを明かした。

また、桑田との共通点については「根性論」でなく「理論的」な部分を大切にしていることを挙げた上で、「桑田さんは研究者だな、学者に近いと思いましたし、そのストイックさには共感しました。僭越(せんえつ)ながら同じようなことを考えているなという部分がありましたね。ピッチャーは、ボールの回転数だったり、スピードだったり、物理学的なことをどう体で表現するかということもあると思うので、自分の体で生み出していく。そんなことを強く感じるコーチだなと」と桑田について触れ、「僕の場合は、かつて先輩方に“不良性感度”がないと言われたりしたのですが、どうしても僕には“不良性”が出せなくて、だったら究極に真面目な方がいいということで、ストイックな道に進んでいった。それが僕の生きる道の一つだったんです」と、“ストイック”という部分でも共通項を感じたと打ち明けた。

今回の放送では、11日は、初めて明かされるエピソードなどを含めた親子対談を中心に、18日は、桑田が大リーグ挑戦時に見せた涙のシーンなど、番組がこれまでに取材した秘蔵映像に対談を交えながら、桑田の野球人生を振り返る内容でおくる。

取材を通じて、2人の良好な親子関係が強く印象に残ったという東山。「親子関係が難しい時代に、これだけ強く結ばれているのは珍しい。桑田さんの考え方がMattさんにも植え付けられていて、確かにMattくんが出てきた時はびっくりしたけど、彼には音楽家としての心(しん)の強さがある。そして、取材時には、カメラの向こうに奥さまもいらしたんですが、3人がとても仲がよくて、穏やかな感じで。これだけ仲がいい関係性はあまり見たことがないと思いました」と感激していた。

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