コロナでホテル療養中、男性が転落死 沖縄県が原因調査

 新型コロナウイルス患者を受け入れる県の宿泊療養ホテルで6日、療養中の患者が転落し、死亡した。県が10日、年代性別などを非公表で発表した。消防などによると、6日午前4時すぎ、男性がホテルから転落したと119番通報があったという。男性は意識不明の状態で搬送され、病院で死亡が確認された。 県によると、宿泊療養ホテルの部屋の窓は15センチほどしか開閉できないが、部屋から転落したとみられるという。自殺かどうか調査中で、遺書の有無は把握していないという。男性のコロナの症状は軽症で、ホテル療養中は健康管理のため毎日3回電話していたという。

 県が管理する施設で患者が転落死した事案を受けて、糸数公医療技監は「療養者の管理は万全にしているが、悩み事や不安がある人にはきめ細やかな対応ができるよう、再発防止を検討したい」と述べた。

 厚労省は昨年6月、自治体向けのコロナ関連死報告ついて「厳密な死因を問わない」と通知している。糸数技監は、転落死をコロナ関連死に含めることに「違和感はある」としながらも通知に基づいて、270例目として発表した。【関連ニュース】
▼【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況
▼若者はワクチンに後ろ向き?実際に聞いてみた
▼ランチでドライブで披露宴で…陽性者が急増する沖縄のコロナ感染7例
▼「ブレークスルー」あってもワクチンは有効だ 医師が訴える理由
▼沖縄の接種なぜ最下位? 供給不足だけなのか
▼「陰性証明」メルカリで転売 沖縄観光で特典付き「ブルーパワーバンド」
▼「コロナかな?」と思ったら…行動チャート図

© 株式会社琉球新報社