Amazon、楽天、ヨドバシ、スーパーから無印まで、ネット通販の送料から考える選び方

食料品や飲料、洗剤などの日用品、収納用品から掃除道具など、日常的に使う品々の買い物のほとんどをインターネット通販で済ませることができるようになりました。ネット通販を利用すると、買い物に行く往復時間の削減、実店舗では探すのに時間がかかるような商品も検索すればすぐに見つかり、時間の削減ができていますし、車で買い物に行く人であればガソリン代の節約にもなります。重たいものも、大きいものも玄関まで届けてくれ、雨の日でも暑い日でも外に買い物に行く必要がなくなります。

金額をすぐに確認でき、予算オーバーであればカゴから削除するのも簡単なので、予算をしっかり決めておけば支出を抑えることもできる利点があります。

そこで、気になってくるのは送料です。日常的にインターネット通販を利用する人であればなおのこと。今回は主要なインターネットショップの送料について考えます。


■Amazon

Amazonで買い物をする際に気をつけたいのが、発送元がAmazon.co.jpか、Amazonマーケットプレイスとして、他社が発送しているかです。マーケットプレイスが発送元の場合、それぞれ金額が提示されているので都度確認の必要があります。

Amazon co.jpが発送元の場合、商品代金が2,000円以上なら送料無料。2,000円未満の場合は、本州・四国(離島を除く)410円/北海道・九州・沖縄・離島450円となっています。(土日指定料金など別途必要なケースもあります)

2,000円以上で送料無料というのは、インターネットショップの中では高いほうではないでしょう。とは言え、頻繁に利用する人であれば、年会費4,900円(税込)のAmazonプライム会員になればプライム会員対象商品は送料無料になります。1カ月に換算すると408円、Amazonプライム会員は送料無料になる商品が多いだけではなく、Prime Video、Prime Music、Amazon Photosなどのサービスも含まれているので、映画をよく観る人、音楽を聴く人などにとってはお得感があります。

■ヨドバシ.com

今、Amazonに並んで注目されているのが家電量販店のヨドバシカメラが運営しているヨドバシ.com。家電はもちろんのこと、食料品や飲料、洗剤や掃除グッズなどの日用品、化粧品等800万点以上の商品があり、単価が安いものでもすべて送料無料になっています。

そうなると商品価格が高いのではないかと疑ってしまいますが、洗濯洗剤、調味料、ペット用品などで特定の商品をいくつかAmazonと比較してみたところ、安いものもあれば高いものもあるので、送料無料だから商品が高いということはありませんでした。

またポイント還元率も高く、商品ごとにポイントが明記されていますが、多くのものが10%還元となっています。

配送スピードも多くの商品が2~3日以内に届くため、最近ではAmazonのプライム会員に入っている人でも、「必要なものがあればAmazonとヨドバシで値段を比較してから買い物している」といいます。

■楽天市場

楽天市場は出店している店舗ごとの会計となり、送料に関する基準も違うので都度確認が必要です。「39ショップ」と呼ばれる、送料無料ラインを3,980円以下(※特定商品、一部地域を除く)に設定しているショップもあります。店舗ごとの会計のため、取扱商品数や商品の幅が広い39ショップで買い物をすれば、送料無料になりやすくなります。

■無印良品

無印良品は商品によって「配送料区分」が分かれているため、注意が必要です。

衣服雑貨、食品、文具などの「宅配品」は、合計金額が税込み5,000円以上であれば送料無料で、未満の場合は送料500円。「冷凍食品」は送料800円。配送料区分が「収納ケース」となっているものは、商品1点ごとに送料500円となります。

例えば「PPストッカーキャスター付」は配送料区分が「収納ケース」になるので、商品ごとに500円の送料がかかりますが、追加用ストッカーは商品区分が「宅配品」になるので、複数買っても送料はまとめて500円、もしくは5,000円以上購入していれば送料無料となります。

また無印良品は現在販路を広げており、楽天市場やAmazonにも出店しているので、化粧水1本などの場合は、Amazonの無印良品から購入すればプライム会員なら送料無料となります。

■ネットスーパーは対象エリアなら楽天西友ネットスーパー

近くの実店舗から商品を届けてくれるネットスーパーはコロナ禍となってからさらに人気が高まっています。サービス開始当初は送料無料ラインがありましたが、現在イオンネットスーパー、イトーヨーカドーネットスーパーは購入金額に関わらず1回330円の送料となります。

後発でサービスを開始した楽天西友ネットスーパーの基本送料は330円ですが、購入金額5,500円以上で送料無料となります。(配達日時により送料無料ラインの金額が変わる可能性があります)

ネットスーパーに関しては、対象エリアでなければ利用できませんが、イオンネットスーパー、イトーヨーカドーネットスーパー、楽天西友ネットスーパーと3社を利用できるエリアであれば、楽天西友ネットスーパーでまとめ買いをすれば送料の節約ができます。

ネットショッピングは送料を払ったとしても時短になる等のプラスの面がありますが、できれば送料も考えながら上手に買い物をしたいですね。他にも配達員の手間や梱包なども考えると、できるところはまとめて注文するのがいいでしょう。

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