ドジャース・バウアーの休職期間がポストシーズン終了まで延長

トレバー・バウアー(ドジャース)は日本時間7月3日から休職しているが、今季再び登板する可能性が消滅した。日本時間9月11日、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会はバウアーの休職期間をポストシーズン終了まで延長することで合意。バウアーはセクハラ疑惑が報じられて以降、休職が続いているが、罪が確定したわけではない。今回の疑惑に対するメジャーリーグ機構の調査は継続中であり、シーズンの残りの試合数も限られているため、バウアーが今季中に復帰するのはスケジュール的に難しいと判断された。

バウアーの共同代理人であるジョン・フェッテロルフとレイチェル・ルーバは「本日、バウアー氏はドジャースの球団とチームメイトに与える影響を最小限に抑えるために、ポストシーズンまで休職期間を延長することに合意しました。彼はメジャーリーグ機構の調査に協力し、根拠のない申し立てに反論を続けています」との声明文を発表。ただし、メジャーリーグ機構は独自の「家庭内暴力・性的暴行・児童虐待に関する共同方針」を定めており、ロブ・マンフレッド・コミッショナーはバウアーの刑事告発の有無にかかわらず、出場停止などの処分を科すことができる。

現在30歳のバウアーは、昨季レッズでサイ・ヤング賞を受賞し、3年1億200万ドルの大型契約でドジャースに加入。今季は17試合に登板して107回2/3を投げ、8勝5敗、防御率2.59、137奪三振と安定したピッチングを見せていた。ドジャースはバウアーが今季中に復帰できないことを想定してトレード・デッドラインの補強を行っており、ナショナルズからマックス・シャーザー、ロイヤルズからダニー・ダフィーを獲得。シャーザーはバウアーの穴を埋めるだけにとどまらない見事な活躍を見せている。

なお、ドジャースは7月から故障離脱しているクレイトン・カーショウが日本時間9月14日のダイヤモンドバックス戦で戦列復帰する予定であることを発表。これによりカーショウ、シャーザー、ウォーカー・ビューラー、フリオ・ウリアスという強力な先発4本柱がついに完成する。

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