佐世保郵便局クラスター 配達遅れ 最大1週間 完全復旧、早くて9月末に

 長崎県佐世保市京坪町の佐世保郵便局で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し、市内の一部地域で郵便物の配達に遅れが出ている問題で、日本郵便九州支社は10日、配達業務が正常に戻るのは9月末~10月上旬になると明らかにした。完全に復旧するまでの間、通常郵便物の配達は1週間程度遅れる可能性がある。
 同郵便局では8日までに、郵便物の集配を担当する従業員74人のうち12人の感染が判明。残り62人全員が濃厚接触者に認定された。濃厚接触者は2週間の自宅待機が求められるため、集配担当の全従業員が出勤できなくなっている。全国の郵便局でこうした事例は初めてという。
 同郵便局は市中心部の約2万8千世帯、約3万4千カ所を担当している。6日に感染者が確認され、関係する従業員の検査のため、同日から通常郵便物の配達を休止。近隣の郵便局などから応援を呼び、書留や速達、ゆうパックなどを優先して届けている。
 現在は14人で対応しているが、13日までに60人以上に増員し、通常郵便物の配達も進める。ただ、10日時点で約6万通が配達できないまま残っており、最大で1週間程度の遅れが発生するという。
 同郵便局が担当する地域宛てのゆうパック、ゆうパケット、ゆうメールの引き受けは10日から当面の間停止する。
 郵便物などに関する問い合わせは(電070.8682.0479)、(電070.8682.0480)、(電070.8682.0481)。受付時間は午前9時~午後5時。


© 株式会社長崎新聞社