【カーリング】ロコ・ソラーレ 崖っぷちもシュミレーション済み 吉田知那美「最後は気持ち」 

ストーンを投じる藤沢五月(中央)代表撮影

巻き返すことはできるのか――。来年の北京五輪へ向けたカーリング女子日本代表決定戦(11日、北海道・稚内市みどりスポーツパーク)の第2試合が行われ、2018年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレ(LS)は、日本選手権覇者の北海道銀行に7―8で敗戦して2連敗。崖っぷちに立たされた。

先に3勝したチームが、北京五輪出場をかけた12月の世界最終予選に日本代表として出場できる大一番。前半はセカンド・鈴木夕湖が3度のダブルテイクアウトを決めるなど、5―3でリードして前半を折り返す。

しかし、後半の第6エンド(E)に3点を奪われて逆転される。7―7で迎えた最終第10Eは有利な後攻だったが、スキップ・藤沢五月の最終ショットが短くなり、北海道銀行にスチールを許した。

ロコ・ソラーレが北京五輪出場に望みをつなぐには、3連勝の道しか残されていない。サード・吉田知那美は「後がないという意味ではなく、残り3戦あるという気持ち。私たちはこのチームで6~7年間戦い続けて、崖っぷちの中で何度もやってきた。4年に1回しかないこの舞台に何度も挑戦できていることを誇りに思って、残り3戦自分たちのやりたいことを全部やっちゃいたい」と笑顔で逆襲を誓った。

第3戦は15時からは予定されている。苦しい状況ではあるものの、今大会に向けては3勝先取方式のシュミレーションを幾度も積み重ねてきた。

連敗スタートのパターンも想定済みで「最後は気持ちだと思う。戦う気持ちを持って自分たちのパフォーマンスを出したい」と気合十分。五輪メダリストの意地をここから見せる。

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