【MLB】大谷44号一問一答 HR王争いは「意識してやりたい」4回途中KOは「内容良くなかった」

試合後の会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平(画像はスクリーンショット)

4回途中9安打6失点で今季2敗目「なんとか作っていくための配球だったりとか、工夫が必要」

■アストロズ 10ー5 エンゼルス(日本時間11日・ヒューストン)

エンゼルスの大谷翔平投手は10日(日本時間11日)、敵地・アストロズ戦で「2番・投手」で出場したが、4回途中9安打6失点で今季2敗目を喫した。初回の第1打席で先制の右越え44号ソロ。本塁打王争いではブルージェイズ・ゲレーロJr.、ロイヤルズ・ペレスに2本差をつけたが、渡米後ワーストの被安打9と打ち込まれた。メジャー4年目で初の10勝目、両リーグでは1918年ベーブ・ルース以来103年ぶりの「2桁勝利&2桁本塁打」はお預けとなった。

――相手打者の空振りが少なかった。相手が上手だったか自分の問題か。
「全体的にスライダーとかカット狙いのケアが多かったと思うので。それを修正する前にというか、試す前にランナーが溜まってしまった感じかなと思いますね」

――前回登板で自己最多117球を投げた影響は。
「多少張りとか残っているものはあると思いますけど。もうシーズンもあと少しなので最後まで。まずは健康に投げきりたいなと思っています」

――4回途中で交代となった。
「内容自体もそんな良くはなかったですし、打ち取っているような打球でも抜けたりちょっとついていないなと思ったので。あそこら辺が代え時なのかなと個人的にも思います」

――両リーグ最多44号を打った。シーズン最後に本塁打王になる意味は。
「もちろん取りたいなっていう気持ちもありますし、取りたいなってだけでも取れるものはないので。良い打席を毎日毎日続けて行けたらなと思うので。基本に忠実に毎日1打席大事にしながら打ちたいなと思います」

――いつも本塁打を打った後に出迎えてくれていたイグレシアスが移籍でいないことについて寂しさや物足りなさは。
「そうですね。いっぱいコミュニケーションもとって良い関係だったと思いますし。彼だけじゃなくて今年ケガとか離脱者も多いですし。なかなか思うように全員がというシーズンではないですけど、その中でもあと少しみんなで頑張りたいなと思います」

――スライダーを狙ってくる中で修正しようとしてたこととは。
「そのままスライダーを投げてもいいんですけど、キレ自体もスピード自体もそんなに出てなかった。調子が悪いなという感じがしましたけど。その中でもなんとか作っていくための配球だったりとか、工夫が必要かなと思います」

4試合ぶり44号でキング死守「1打席1打席、冷静に打てれば、必ずいい結果が残るかなと思います」

――アルトゥーベに肘を下げて投げていた。
「ただ単に曲がりが悪かったりとか、リリースがズレているなという感じが。いろんなものを試合で試しながら、いきたかったですけど、そうやって修正する前にそういう形になったかなという感じです」

――本塁打王争いでペレス、ゲレーロJr.が追っている展開。この状況をどう捉えているか。
「2人ともオールスターでも一緒にやってみましたけど、素晴らしい打者なので。いい刺激ももらってますし、そこに負けないように。毎日毎日頑張りたいなと個人的には思っています」

――左腕バルデスの内角低めシンカーを捉えた。
「いいシンカーを投げる投手なので。厳しい球種だったりとか、外のボールになるカーブがもちろん多くなるので。なかなか今のうちの中では甘い球は来ないですけど、ああいう難しいボールを逆に打てれば、来年以降もっともっといい成績が残るんじゃないかなと思っています」

――登板中に汗をかいていた。
「球数がかさんでいたので、楽に終わるイニングがなかなかなかったという感じかなと思います」

――ペレスやゲレーロJr.の本塁打をチェックしているのか。
「そうですね。個人的には意識しながらやりたいなと思っているので。その中で1打席1打席、冷静に打てれば、必ずいい結果が残るかなと思います」

――残り3登板へ意識していくことは。
「チームとしてはもう来年を見据えた起用で戦っていると思うので。個人的には目の前の1勝ももちろん大事ですし、その中でもいろいろと試しながら。来年にどのくらいつながるのかが大事かなと思うので。無駄な試合もないですし、いろいろと試しながら消化したいなと思います」

――シーズン長丁場でケアなど心がけていることは。
「やること自体はそんなに変わらないですかね。シーズン序盤からやっていることを継続して、1年間どんな時もやっていきたいなと思っているので。その中でどういう成績が残るのか楽しみにして。出た数字を来年また超えられるような工夫しながらやっていきたいなという感じかなと思います」

――シーズン終盤で練習量を落としたりしているか。
「目に見えて疲労を感じることは特にはないので。やることは変わらないので、それを一貫して1年間、最後までやり続けられればいいかなと思います」(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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