高田城の50分の1模型 「表向御殿」が完成 上越市昭和町丸山さん制作 市民プラザで展示

 上越市昭和町1の丸山秀一さん(46)は、高田城の50分の1再現模型の制作に取り組んでいる。12日まで同市土橋の市民プラザで開かれている「早津てるお水彩画展」の中で、新作部分を展示している。

今回初公開となる表向御殿(手前)と丸山さん。三重櫓や枡形門と同スケールで、御殿の大きさがイメージしやすい

 丸山さんは高田開府400年の平成26年に高田城三重櫓の模型を制作したことを皮切りに、史実を基にした高田城全体の再現模型の制作を進めている。これまで南方の枡形(ますがた)門や極楽橋などを制作、発表してきたが、今回は御殿の一部が完成した。

 展示している御殿は「表向御殿(おもてむきごてん)」と呼ばれる部分で、政務を行う場所だった。昨年春から作り始め、今年1月に完成。今回が初公開となる。紙と木を材料にし、天井の格子など見えない場所にもこだわった。「立体図面がないため、開府400年事業で作られたCGや名古屋城を参考にしている」と丸山さん。

 12日午前10時からは丸山さんによる作品解説が行われる。

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