J1福岡弾みつく“歴史的完勝” 鹿島に3得点も、敵地勝利も、シーズン2勝も、クラブ史上初!

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◆明治安田生命J1第28節 鹿島0-3福岡(11日、県立カシマサッカースタジアム)

J1アビスパ福岡が鹿島に鬼門のカシマスタジアムで歴史に残る大勝だ。前半にファンマの自身J1初となる1試合2得点で勢いづくと、後半19分には右クロスに山岸が頭で合わせて追加点。クラブ史上初めて鹿島相手に3得点し、1996年の初対戦からアウェーで鹿島を破ったのも、ホームとアウェーで2勝したシーズンも初めてだ。「試合巧者でプレーの意識が高い鹿島のような試合をわれわれができた」。長谷部監督は声を弾ませた。

球際の強さと攻守の切り替えの速さ、運動量が鹿島の伝統。そのいずれにおいても福岡がお株を奪った。象徴的だったのが3点目。相手のクリアをドウグラスグローリが前線にはね返し、パスをつないで山岸が決めるまで約7秒。鹿島DF陣の切り替えが遅れた間に3本のパスをつなぎ、勝利を決定づけた。

コロナ禍に伴う茨城県独自の非常事態宣言が出ていることを受け、この日は無観客での開催。相手サポーターの熱い声援による重圧がなかったメリットはあった。山岸は「味方の声が聞こえるので指示を出し合っていこうとみんなで心がけた」。前半19分に山岸がPKを外して先制点のチャンスを逃したがファンマに「切り替え」と励まされ、7分後に山岸のパスからファンマの先制点へとつなげた。

前々節の首位川崎戦から3試合連続で無失点勝利。ファンマは「勝てない時期も自分たちはぶれることなく団結して守り、攻めてきたのが3連勝につながった」と胸を張る。例年J1残留の目安は勝ち点40と言われている。2チーム増の20チームで戦っている今季は4試合多いとはいえ、10試合を残して早くも勝ち点を42にまで伸ばした。「選手たちが頼もしくなった」と長谷部監督。来季のJ1残留決定は時間の問題だ。

(末継智章)