横浜の海をイメージ 相鉄グループ、車両外観や制服一新

 2017年の創立100周年を前に、相模鉄道の車両などを刷新する「デザインブランドアッププロジェクト」に取り組む相鉄グループ(横浜市西区)は10日、同市内でリニューアルした車両を報道関係者らに披露した。18年度以降に始まる都心への相互直通運転をにらみ「相鉄ブランドの認知度をアップさせたい」としている。

 披露されたのは、改装工事が終わった9000系車両。外観は銀色に青とオレンジのラインが入った従来のデザインから、横浜の海をイメージしたネイビーに変更した。車内の座席は明るいグレーで、ボックス席には本革シートを導入した。同車両は4月10日から運行を開始。今後も順次改装を行い、全車両の統一を図っていくという。

 駅舎や駅員らが着用する制服も一新する。ダークグレーを基調にした駅舎は一部にれんがなどの素材を組み合わせた居心地のいい空間に。すでに平沼橋駅(同区)で工事が進んでおり、今後着工する二俣川駅(同市旭区)は18年に、海老名駅(海老名市)は19年をめどに完成する予定だ。

 この日は県内出身のタレント南明奈さんが、ネイビーに変わる新制服姿で登場。「着心地がよくてかっこいい。気持ちがしゃきっとする」と話していた。

 相鉄ホールディングスの林英一社長は「相鉄は沿線以外での知名度が極めて低い。新たに統一されるデザインのもと『選ばれる沿線』を実現していきたい」と意気込んでいる。

© 株式会社神奈川新聞社