広島県内で降り続いた記録的大雨から約1カ月。今もなお復旧作業が続く一方、被災者からは今後の生活に不安の声が出ています。
先月の大雨で土砂が流れ込み10棟以上の建物に被害が出た広島市西区田方。
災害から約1カ月たった12日も朝から災害ボランティアら約40人によって家屋の復旧作業が行われました。
ボランティア
「部屋の中は1階が全部泥だらけだった1日でも早く普段の生活できるように(なってほしい)」
自宅の1階に土砂が流れ込んだ近藤敏昭さん。
砂の撤去はほとんど終わったものの35年間住み続けた家は全壊となり取り壊しを決めました。
土砂が流れ自宅が被災した近藤敏昭さん
「様子を見に来た時にこれはもう住めんなと直感的に感じましたけどね。情けないというのとどうしようかという気持ちが入り混じっている」
現在は一時的に娘夫婦の家に身を寄せていますが未だ新たな住居も決まっていません。
近藤敏昭さん
「今後どうなるかという心配と不安がある。(土砂を撤去し)見た目はきれいになったんですがなかなか心の中までは平坦にならないです」
日常をいつ取り戻せるのか。被災者にとって先の見えない日々が続いています。